シンガポールの生活で最初に感じたことの1つ、それは街には略称がとても多いこと。固有名詞なら、Sinagpore をS’POREにしたり、MOMやMOHなどの役所名、NUSやSGHなど大学名や病院名の固有名詞はわかるものの、普段使うことの多い単語や、バス停名、ニュースで出てくるテロップの表記などによく出てきます。Rd(Road)やBlvd(Boulevard:広い並木街路)Dr(Drive:車道)など道を表すものだけでなく、それ以外も、シンガポールではさらにさらに!短くする工夫が見られます。
▼交通系(バス停の停留所や地名)
Transport Authority (LTA) はバス、MRT(Mass Rapid Transit)の電車、タクシーなど交通機関を統括するシンガポールの行政機関で、ここのサイトでバスを検索すると、バス停の名称にたくさんの略称を見ることができます。
ここでクイズ~!
レベル1)652番の以下のバス停から。Aft?Bef?Opp?! は何の略称でしょう?
Aft:After(~後)
Bef:Before(~前)
Opp:Opposite(~の向い)
あたりは慣れるとわかりますね。FcはFootball Club、EstはEstateの略ですね。
レベル2)続いては100番のバス停から。S’GoonはSerangoon、IntはInterchangeの略ですよ。
Pk:Park(パーク)
Pr:Primary School(プライマリースクール)
Blk:Block(ブロック・区画)HDBの多いエリアのバス停で頻出。
Stn:Station(駅)
Lor:Lorong(小道)インドネシア語に由来。Jln:Jalan(通り)よりも小さい道。
Ter:Terminal(ターミナル)
Kg:Kampong(カンポン ※村の意味)
Cplx:Complex(複合施設)
レベル3)Buona Vistaを一周する200番のルート。全部分かったあなたはシンガポール歴が長い?!
Ch:Church(教会)
Terr:Terrace(テラス)※Ter:Terminal(ターミナル)との違いに注意!
PO:Post Office(郵便局)
Hse:House(ハウス)
さて、全部わかりましたか?
▼ニュースで扱われることが多いもの
続いては、時事関連。2020年頃からすっかりおなじみになったSHNに加え、規制緩和でVTLも話題に。
VTL:Vaccinated Travel Lanes は指定のワクチン接種が完了した人なら、隔離なしで他国へ移動できる仕組みの名称。
SHN:Stay-Home Notice は島内への帰国日から指定される日数までの自宅待機・外出禁止。指定施設の場合、SHN Dedicated Facilities (SDF) といいます。最新の内容はICAのサイト参照。
WFH:Working From Homeは在宅ワーク。
PM:Prime Minister(首相)。PM Lee Hsien Loong で使われますね。
govt.:government(政府)。こちらもニュースのテロップでも見かけます。
SIA:Singapore Airlines(シンガポール航空)。キャビンクルーのサービスの良さで受賞歴も。シンガポールが誇るエアラインですね。
ここからは、シンガポールでは身近な固有名詞の少しおさらいを!
CBD:Central Business Districtは、マリーナベイエリアの大手企業や金融機関のビルが集まる地域。シンガポールのシンボルの1つとも言えるでしょう。
HDB:The Housing Development Board。シンガポール人の大半が住んでいると言われる公団住宅。開発された年によって、中華風のデザインのものや色など、デザインも異なります。最近は老朽化で建て替えも進んでおり、景色がまた変わっていくのを感じますね。
MBS:Marina Bay Sans(マリーナベイサンズ)。2010年春に統合型リゾートとしてオープンして以来、観光や商業等においてシンガポールのアイコンの1つに。
GBB:Gardens By the Bay(ガーデンズバイザベイ)。スーパーツリーで最も高いものは、なんと大よそ16階建てに相当するそう!インパクト大の理由はここにも。
シンガポールはもともと公用語が複数あり、長い綴りの固有名詞が地名に多いこと、中国語が外来語から語をつくる際に最初の音のみを拾い、あとは省略する特性の影響(例えば英語のchocolateは、中国語ではチャオカリー(巧克力)のように発音)、または多民族国家で効率化を重視するお国柄、はたまたIT先進国で表示文字数に制限がある…?など、略称が多い理由はいろいろとありそうですが、慣れてしまうとラクなもの。
ちなみに、スタッフの話ではオフィス内でも普通にチャットで英語の略称が飛び交っていたこともあるそう。地名なら「アンモキオ」(Ang Mo Kio →AMK)、「できない」なら(CMI →Cannot Make It)。やっぱり、シンガポールは効率重視!
いかがでしたか?きっとこの間にも、新しい略語が生まれているはず!ぜひお友達同士で、クイズを出し合ってみてください。
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