4歳息子、近頃は石になりがち
日本に一時帰国した際に、鉄道好きの息子を連れて行った鉄道博物館での一幕。
4歳の次男は人気アトラクションに、「もう一度乗りたい」とせがみました。事前予約制のため、願いは叶えてあげられません。
ゴネにゴネた後に彼がとった行動は、その場で地面に伏せてこんな体勢に!
その意志の強さを主張するかのように、石と化した息子。これは、4歳次男が近ごろ得意とするボイコットのスタイルで、一度こうなると「話し合い」には応じてくれず、ちょっとやそっとでは動かないのです。
「また始まった」と、僕は一緒にいた祖母と長男を先に行かせることにしました。
さて、ここで無理矢理に彼を動かそうとしても事態が拗れるだけ。後ろからじっと見守ることにしました。父が完全なる静観スタイルをキメ込んだことで、事態はガマン比べのこう着状態へと突入。おそらく、このあたりから既に我に返り冷静になっていると思われる息子は、キッカケを探し始め、時おり横目でコチラの様子を伺います。未だ静観をキメる父、石に戻る息子。そんな滑稽な親子を道ゆくご家族が生暖かい目で見守りつつ過ぎていきます。
15分程たったでしょうか。彼はじっくりと時間をかけて上体を起こし立ちヒザになると、立ちヒザの状態で歩を進め始めました。さすがの不可解な行動に痺れを切らした僕は、「さあ、もう行こうか」と彼の手を取り、2人は何事もなかったかのように歩き出しました。
※画像は著者制作
Official Blogger 福島裕樹
2020年12月に妻の海外赴任を機に、会社員を辞め、2歳と3歳の年子男児を連れて来星。子どもたちが異国の言葉や文化をどんな風に理解していくのか楽しみです。好きな言葉は「今日という日は、残りの人生の最初の日である」。ここでのワクワクする日々の出会いや、チャレンジ、気付いたことなどを少しずつお届けしていければと思います。 誌面&WEBでコラム「パパと息子のシンガポール絵日記」連載中!併せて、@hiroki_fukushima81(個人インスタ)や https://anchor.fm/fukkusencyo (ポッドキャスト)もチェックを