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子育て主夫のシンガポール滞在記 vol.9

旅の玄関口としての空港に、テンション最高潮

「テンションが爆上がりするスポットはどこ?」と聞かれれば、ディズニーランドといい勝負ができる程に空港というのは僕にとって特別な場所です。

旅好きの僕は、プライベートの旅行でも仕事の出張でも飛行機が大好きで、特に離陸時の数分の体験が好きです。機体が滑走路から離れる時のフワッとしたあのなんとも言えない感覚をきっかけにして、ついさっきまで自分がいた場所や都心の有名なランドマークが眼下に広がっていくに連れて、子どもの頃に地図帳を眺めながらやったのと同じように自分の家を探そうとしてしまうお決まりの1人遊びを楽しんでしまいます。そうこうしている間に、窓の外に広がるのは雲海。青と白だけの異世界に無条件に癒されながら、これから降り立つ未知の場所への期待に胸を踊らせます。何度味わってもあのたった数分の変化がものすごくテンションを上げてくれます。

僕はもういい大人なので、周りの乗客やCAさんがいる手前、落ち着いたフリをして窓の外を眺めていますが、実はテンションがMAXになっています!

「旅の玄関口」とも言われる空港は、飛行機を介してさまざまな場所と繋がっていて、そのワクワクドキドキの未知の世界へと繋がる玄関でもあると思うと、飛行機に乗らずとも空港にいるという事実だけでパブロフの犬のように尻尾を振ってしまっているわけです。

飛行機の車窓

 

子連れスポットに空港が最適な理由

そしてもう一つ、僕が他の理由で空港を挙げるのは、「おすすめの子どもとのお出かけスポットは?」と尋ねられた時です。

前述したように、「旅が好きである」ということも確かに理由の一つですが、それとは別に空港には子どもと一緒に時間を過ごすのに十分な条件が揃っているからです。シンガポールに来る前は東京近郊に住んでいたのですが、羽田空港までは自宅から遠くはない立地的だったので、息子が飛行機を認識し始める年齢になった頃から、時々空港に足を運んでいました。

エスカレーター

午前10時頃に空港に到着して、屋上で離発着の飛行機を眺めたり、その写真を撮ったり、広々としたそのウッドデッキではしゃいだり、お腹が空けば豊富な飲食店から子どもが好きなメニューを提供しているレストランでランチを楽しんだり、お土産屋さんや空港限定のセレクトショップをちょっと覗いたりして、子どものお昼寝までの充実した数時間を過ごせるからです。

 

ところで我が家の息子は現在3歳、4歳の年子ですが、彼らと長時間過ごすレジャーを検討する際に大事にしている要素があります。

 

1)子どもを夢中にさせるものがある

2)子ども向けのメニューや、椅子が用意されている飲食店がある

3)授乳室やトイレが充実&清潔である

 

こ、細かいでしょうか・・・w
もちろんこれらが100%揃っている場所でなくてもお出掛けはしますし、実際行くところはこれら3拍子揃ってないところがほとんどですが、逆に言えばこれらが揃っている場所は子どもとのお出かけスポットとしては安心でき、完璧すぎると言っても良いわけです。

 

都市型の複合施設「Jewel」とは

今回ご紹介するJEWEL Changi Airport(ジュエルチャンギ空港)(以下、Jewel)は、その100%が揃っている場所でした。

まずJewelの概要をご紹介しておくと、シンガポールのチャンギ空港に2019年4月17日に営業を開始した出来たてホヤホヤの複合施設です。
10階建ての館内には、最先端のショッピングモールやレストラン、ホテルが存在するほか、屋内の滝として世界最大となる高さ40メートルの壮大な滝「Rain Vortex」や、青々とした木々の中を散歩できる「Forest Valley」、そして庭園、散歩道、遊具を備えた広さ14,000平方メートルの壮大な屋上公園「CANOPY PARK」など、まさに都会のオアシスが共存しています。

Rain Vortex

Forrest Valey

最先端の都市型ライフスタイルを目一杯味わいながら、圧倒的なスケールの自然景観の中でしっかり癒しを得られるこの複合施設は、旅行者や飛行機のトランジット用途だけでなく、シンガポール在住者にとっても大注目の観光スポットになっています。

 

高さ16mの巨大なクリスマスツリーは絶好のフォトスポット

11月13日、3歳になる次男坊と2人でJewelを訪れました。

この施設のシンボルでもある巨大な滝「Rain Vortex」を目指した僕たちでしたが、まず真っ先に目に飛び込んできたのは、入り口近くにあった巨大なクリスマスツリーでした。堂々たる巨大なツリーは「Rain Vortex」に迫力で負けていません。息子も「クリスマスだー!大きいー!!」とテンションが上がります。通り掛かる多くの人がその前で写真を撮っており、僕もそこでしっかり記念撮影。「Rain Vortex」を背にしてそびえ立つ高さ16mもある巨大で華やかなツリーは、一緒に写真を撮るだけでもJewelの象徴的な撮影スポットであり、思い出になります。

Xmasツリー

 

世界最大の屋内の滝で、マイナスイオンをたっぷり浴びる

世界最大の屋内の滝「Rain Vortex」に近づくとやはり圧巻で、大量の水が勢いよく落下してきてはしぶきが舞い上がり、マイナスイオンを浴びてリラックスした感覚に浸れます。天井はガラス張りのため、自然光が差し込めていることもあり、「本当にここ、屋内なの?」と思わずにはいられません。滝の周りではしゃぐ子どもたちとその様子を見守る親御さんの姿があちこちで見られ、しっかり安全が確保された施設ならではの安心感の中で、自然の養分をしっかり吸収しつつ、リラックスした家族の時間を味わっているようでした。

Rain Vortex

 

開放的な屋上庭園でユニークな動物たちに遭遇

次に訪れたのは5階の屋上庭園「Canopy Park」。

ガラス張りの天井により屋外にいるかのような開放感の中で、遊歩道沿いに植樹された様々な種類の植物を眺めながらお散歩を楽しむことができます。

屋上庭園_天井

時折、木々の間から顔を出すのは、サル、トリ、ゾウなどの様々な動物のオブジェ。色とりどりの花でかたち作られていて、どれもポージングや表情が豊かで楽しく、シャッターチャンスが尽きません。息子も夢中になりながら「みてみて、トリがいたー!!」と隠れた動物たちを探し回っていました。

canoby park

 

ここには遊具もあります。迷路や、巨大すべり台、ロープでできた巨大なトランポリンなど、大人から見ても楽しそうなアトラクションがありましたが、残念ながら110cmの身長制限に息子はちょっと届きませんでした。渋る息子に「もっとお兄さんになったらここで遊ぼうね。いっぱい食べたら大きくなるよ。」と伝え、気持ちを切り替えてもらいました。

滑り台

身長足りず

ブリッジにて

 

息子がハマった体験型ミュージアム

次は4階にある体験型ミュージアム「Changi Experience Studio」へ。

様々なテクノロジーによる仕掛けが施されたバーチャル体験を楽しみながら、気がつくとチャンギ空港について詳しくなっている、そんな施設です。入り口で配られる一つ折りの冊子は、それ自体が鍵のような役割を果たしており、どの展示においてもそれをかざして進む仕組みです。冒険心を掻き立てますね。冊子を開くと見開きは真っ白で、各展示毎にかざすことで、蝶々が映し出されてヒラヒラと舞ったり、時には歴史を伝える映像が映し出されたりします。

蝶々がヒラヒラ

Experience_studio

夢中になる息子

ゲーム感覚のアトラクションでは、空港内に散らばったトロリーを集めて得点を競うものや、駐車上に入ってきた車をタイミングをみて車庫に誘導する交通整理のものや、荷物検査でX線に通されたバッグの中身を調べるものなど、空港を舞台としたゲームが盛りだくさんで、大人も子どもも夢中になってやっていました。

荷物検査ゲーム

中でも息子が得にハマっていたのが、飛行機とスーパーカーが滑走路でスピードを競うゲーム。巨大なスクリーン上に映し出された飛行機と車のエキサイティングなバトルを、エアロバイクにまたがりそれを漕ぐことでどちらか一方を応援することができるというゲームです。息子に「何回もやったから、そろそろ行こう」と伝えても何回も「もう一回」をせがまれました。ほかの人の順番になっても、しばらく観ていました。

まだ遊びたい

Experience Studio

 

子ども連れに安心な、キレイで清潔なトイレ。なんとウォシュレット付きトイレも!

話は逸れますが、3歳の息子は今おむつからパンツに移行したばかり。そんな彼の急な「トイレ行きたい」コールをきっかけに最短のトイレ導線を意識的に把握しておくことも、僕にとって重要な仕事です。

しかしそこはさすがの充実ぶり。館内のあちらこちらにトイレが配置されており、困ったことは一度もありませんでした。また、出来たての施設ということもあって、とにかく綺麗でしかも清潔感を保っているのが嬉しい。

実際利用した多目的トイレには、大人用のトイレの横に子供用の小さなかわいい洋式トイレも備えられていたりして、大人がヒヤヒヤすることもなく、安心して子どものトイレを見守れるって言うのは、子育て世代のツボを完全に抑えていますよね。実際、息子は「スクールと同じだ!!自分でできるよ!」と言いながら、自分1人で用が足せたことにご満悦の様子でした。

そして極み付けはなんと大人用の便座にはウォシュレットが完備されていたこと!!
シンガポールに来て初めて見たもしれません。懐かしくて有り難くて、至れり尽くせり過ぎて涙が出そうになりました。

 

大満足のランチタイムは日本食「酢重正之」で

そうこうしている間にあっという間にランチの時間に。

おしゃれなカフェや、美味しそうなレストランがたくさんありましたが、この日は安定の和食レストラン「酢重正之」に。ここは長野県軽井沢町で開業し、現在は東京丸の内や六本木、名古屋など全国に6店舗を構える本格的な日本食レストランで、僕も日本にいた頃は何度か行ったことのある好きなお店でした。

どのランチメニューにするか目移りしてしまいましたが、自分の胃袋としっかりと相談しつつ最終的に「鶏もも肉の特製黒酢炒め」をチョイス。日本の伝統食材に視点を当てて確かな技術で丹精込めて作られた料理で、しっかりと日本を味わうことができました。一方の息子は、新幹線型のプレートに乗った「お子様ランチ」を真っ先にチョイスして、こちらもご満悦の様子。ゆったりとした席で親子共々、大満足な時間が過ごせました。

ランチ

 

更にショッピングを楽しめば、余裕の1日満喫コース!

午前10時頃から回遊し始めた僕たち。巨大クリスマスツリーの前で写真を撮ったり、屋上庭園で動物を探したり緑を感じながら散歩をしたり、テクノロジーを屈指した体験型ミュージアムで空港について学んだり、ゲームを楽しんだり、時々、安心感満点のトイレで用を足したり(笑)、レストランでの食事も満喫して、時刻は既に13時半を回っていました。

あっという間に3時間半もの時が過ぎていて驚きましたが、「みなさんは、お気づきだろうか・・・(これ、言ってみたかっただけ。)」これでもまだショッピングには1秒も時間を使っていないのです。

今回は息子の体力的にもランチで切り上げて僕たちは帰路についたのですが、ゆっくりのんびりショッピングも楽しみたかったなあ。

Jewelには、今日体験した様々なアトラクション以外に、充実のショッピングモールがあります。ナイキの東南アジア最大の小売店をはじめとした様々なスポーツショップの他に、人気の雑貨店、トレンドを牽引するアパレルショップ、人気キャラクターの専門ショップなど、大人から子どもまでを魅了する小売店が所狭しと並んでいて、これらを楽しみながらお茶休憩でも挟もうものなら、もう1日コースですね。

 

配車サービスもタクシーも便利に使える

息子の昼寝の時間も重なったので、配車サービスを利用して帰宅。

GojekやGrabといった配車サービスを利用する場合は、JewelのPickup / Drop offポイントにて乗車することができます。一方タクシーを利用する場合は、Jewelを渡ってすぐ隣のターミナル1 arrival hallにあるタクシー乗り場に行けば、待機中のタクシーに比較的すぐに乗ることができそうです。

どちらを利用するにしても、非常に便利なのでチェックしておくと良いと思います。

 

天気と時間を忘れて1日楽しめるJewel

帰り道、タクシーの車内では遊び疲れた息子がぐっすり寝ています。

窓の外はまだ小雨がぱらついていて、この日は午前中から断続的に雨が降っていたようでした。

Jewelの屋上庭園は天井がガラス張りで、空が見渡せる開放的な環境だったので小雨のことなど全く気にせず時間を過ごしていたことにその時気づきました。雨天だと屋外のレジャーは楽しめず、自宅か近くの商業施設で時間を潰す選択肢になりがちですが、そんな時にJuwelでたっぷりゆったりと時間を過ごすというのも賢い使い方ですね。

 

子どもと一緒に時間を忘れて1日楽しめる複合施設「Jewel」。
空港利用者でなくとも、家族で、カップルでと、様々な用途で楽しさと癒しと共に充実した時間が過ごせる場所です。

是非今度のお休みにいかがでしょうか。
現在は館内のクリスマスデコレーションがとても綺麗でおすすめです。

 

<最後に>お土産忘れた〜!でも大丈夫。自宅でも楽しめるJewel

帰りのタクシーの中で、妻へのお土産を調達するのをすっかり忘れていたことを思い出しました!!

・・・という僕みたいなおっちょこちょいでも安心。なんとJewelには、免税店の買い物体験を、自宅にいながらオンラインで楽しむことができるショッピングサイト「iSHOP CHANGI」があったんですよね。

実際にショッピングサイトにアクセスしてみて驚いたのは、その規模感。これまでの僕の免税店の使い方は、空港での出発までのスキマ時間にぐるっと店舗を回遊することはあるものの、頭のどこかで搭乗時間を気にしていたり、「これは嵩ばるかな?」などといろんなことを考えて最終的にショッピングとしてはあまり楽しめていなかった気がするのですが、オンラインとなると別ですね。

自宅でゆっくりと楽しむことができることに加え、「本当に免税店なのかな」と思うほどの商品ラインナップに、完全に時間を忘れてサーフィンしていました。美容、家電、フード、ファッション、トラベル、ライフスタイル、お酒などなど、「欲しい」と思うものはなんでもあるので、ただ眺めているだけでも楽しいのです!!

iShop-Changi_ヘッダー

購入したバッチャコーヒー

妻と相談し、今回はシンガポールで人気のモロッコ発のコーヒーブランド「BACHA COFFEE(バッチャコーヒー)」を注文しました。以前、マリーナベイサンズで店舗を見かけてから、一度試してみたかったものなので、到着がとても楽しみです!

このように、自宅にいながらにしてJewelを味わってみるのも楽しみ方の一つだなと思いました。

是非、ご自身に最適なJewelの使い方を見つけてみてください。

 

就寝前の一幕 〜取材を終えて〜

1日、グズることもなく、しゃぎっぱなしで楽しんでいた3歳の息子。

就寝前に、転んで擦りむいた足のかすりキズに「自分で絆創膏を貼りたい」と言い出しました。どうも、自分で絆創膏を箱から出し、外袋を破り、シールを剥がして絆創膏をキレイに貼る、という行為は3歳児にとってなかなかテンションの上がる行為のようで、我が家では日常的な光景となっています。

そして残念ながら、今回も上手くいかないかず、悔し涙を流す彼。

絆創膏が貼れずに、涙で目を腫らしながら眠りました。

悔し涙イラスト

Illustrated by Hiroki Fukushima

 

<関連リンク>

・JEWEL Changi Airport

・iSHOP CHANGI

 

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▼Information
僕のシンガポールでの主夫生活の様子や気付いたこと、日常のたわいもない話を、音声にしてポッドキャストでほぼ毎日お届けしています。よろしければお時間のある時に覗いてみていください。

ポッドキャスト「ザッツ!シンガポール・ノーマル」はこちら

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