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子育て主夫のシンガポール滞在記 vol.4

シンガポールの国土は東京23区とほぼ同じ面積。その狭い中に歴史的な背景からさまざまな民族がぎゅぎゅっと集まって暮らしています。
象徴されるのは「チャイナタウン」「リトルインディア」「アラブストリート」などといったように、その国の雰囲気を街並みから感じられるエリアが今も残っています。

今日はその中の「アラブストリート」エリアを散策してきました。
ここは、かつてアラブの商人が、金や香料などの交易を行って栄えたというエリアです。今は観光地として非常に人気の高いスポットとなり、日本の旅行会社がCMのロケ地としても使っていた場所です。異国情緒の漂う古くから残る建物群と、その中に新しめでオシャレなカフェやショップが入居していて、新旧の文化が同居しています。写真を撮るにしても、離れても近づいてもそれぞれに独特の表情があり、どこを切り取っても画になる。まさに写真が映えまくる要素が凝縮されたエリアでした!

アクセスについて

アラブストリートへは、MRT「ブギス駅」から徒歩5分ほど。僕は日頃からバスが好きで、この日もバス利用。ヴィクトリアストリートという大きな通り沿いの最寄りのバス停で降りました。アラブストリートは南北に平行に伸びた主な4つの通りに囲まれているため、バスでのアクセスも便利だと思います。

 

アラブストリートのシンボル「サルタン・モスク」

モスク

バスを降りたものの、そこは「ザ・大通り」といった感じでそこからはアラブの雰囲気がほぼ感じられませんでした。
しかしグーグルマップの指示する方にそこから一つ路地を入ると、突如、黄金色のドームが特徴的な「サルタン・モスク」が現れ、そこからはまるでアラブのどこかのような独特の世界観の光景に切り替わります。

この1824年に建立され、1975年に国定史跡に指定された歴史を今に伝える建物です。
ここはシンガポールに住むイスラム教徒の活動の中心となっています。イスラム教信者でなくても、限られた時間帯であれば無料で見学もできるとのことで、時間があれば入りたかったです。モスク内は肌の露出は禁止されていますが、入場前に羽織るものを借りられるので、安心ですね。

 

ランチでふらっと入った店はアラビアンではなかった…けどおいしかった

「サルタン・モスク」を通るノース・ブリッジ・ロードに沿って歩きます。

道の両側に並ぶのは、アラブ感満載の客層とスパイシーな香りを漂わせるレストランや、用途不明のアイテムを売る雑貨屋や、そうかと思えば超絶洗練されたパスタ屋やケーキ屋などがひしめきます。

パスタの店

ノース・ブリッジ・ロード

見るだけで楽しい通りを眺めながらふらふら歩いていると、空腹であることに気付いたので、道の角にあったローカルなお粥屋に入ることにしました。

店の軒先に並べられたテーブルには、近隣で働いているであろう、スマートカジュアルの女性やシャツを着た男性が食事をしていました。
でもアラブエリアで感じたあのスパイシーな香りや客層ではない。そう、ここはもうアラビアンなエリアではなかったようなのですが、その時は全く気付いていませんでした。

ランチ1

ここでは、ガラスの向こう側に蒸し魚、肉、野菜の煮込み、海鮮、保存食など60種類以上の料理がシルバーの無機質なトレーに乗せられて並んでいて、そこから欲しいものを選ぶシステムのようです。

この時点で全くオーダーの仕方がわからなかったので、先に並ぶ1人のサラリーマンらしき客の様子からオーダーの仕方をコピーしようと注意深く観察していたのですが、サンプルがその人ひとりだけだったことや、中国語で店のおじさんと雑談ぽく非常にスムーズにオーダーしていたこともあり、残念ながらコピーは不可能でした。

とりあえず看板に記載していた料理の一覧のようなものを見つけ、そこに英語で記載された「Salted fish」(魚の塩焼き?)に決め、意を決してオーダーすると、「それは無い」的なことを言われ、一瞬で心が折れそうになりました。しかしそこからなんとか体制を立て直し、陳列されたものを指差し確認で「これとこれ」とする子どもでもできるコミュニケーションでオーダーを乗り越えました。

それがこちらです!

ランチ2

結果的には、選んだもの全てがめちゃくちゃおいしかったです。これで全部でS$7(日本円で約560円)くらい。

後で調べてみると、どうやらシンガポールの人気のお粥屋さんの一つでした。

店名:Heng Long Teochew Porridge Rice
住所:809 North Bridge Rd, Singapore 198777

 

まるでリゾート「ブッソーラ・ストリート」

ブッソーラ・ストリート

さて、お腹も落ち着き再び、サルタン・モスクに戻ってきました。
モスクの前のブッソーラ・ストリートは歩行者天国となっていて、道の両側には屋台、お土産屋、衣料品店、本屋、トルコ料理やエジプト料理店などが立ち並びます。

ブッソーラ・ストリート3

ブッソーラ・ストリート4

レストランの軒先には椅子とテーブルが並んでいて、まるでリゾートにいるかのように優雅に食事を楽しむことができそうです。

ブッソーラ・ストリート2

さながらロケのセットのような世界観で、シャッターをたくさん切ってしまいました。
メディアでもたびたび紹介される人気のハンバーガー屋さんもあります。さっきのランチがなかったら、ここで食べたかったです。

ブッソーラ・ストリート5

▼日本にはないオリエンタルで可愛いアイテムに出会える

「ブッソーラ・ストリート」ストリートに限らず、その周辺にもオシャレなカフェがあったり、

ブッソーラ・ストリート5

ブッソーラ・ストリート6

トルコ絨毯や、香水、ランプの店など、彩りが豊富でその色味も形も日本ではなかなか出会わないようなオリエンタルで可愛いアイテムが並ぶ雑貨屋が至る所にあります。香水作りを体験できるお店などもありました。

ブッソーラ・ストリート7

ブッソーラ・ストリート3

特に僕は、子ども用のシンガポール独特の民族衣装の子ども服やランプが可愛かったです。

ブッソーラ・ストリート

 

壁一面のストリートアートが印象的なシンガポールの原宿「バジレーン」

バジレーン2

バジレーン4

「ブッソーラ・ストリート」と平行するように伸びる「バジレーン」。

 

実際にお散歩した気分になれる(かも?)な、動画も合わせてご覧ください。

細い道沿いにブティック、カフェ、バーがひしめきます。休日には行列もできそうなオシャレレストランや、ストリートカルチャーを取り入れたアパレルショップ、洗練されたデザインのコーヒーショップやアートを販売する店など、「感度の高い人」が集まりそうなお店が多く並びます。きっと観光客だけでなく、夕方以降や休日ともなるとトレンドに敏感な客層で賑わっていそうです。

建物の壁には巨大なストリートアートが描かれていて、そういったことから若い文化が積極的に取り込まれていて、すごくエネルギーを感じました。実際に巨大なアートはインパクトも大きく、多くの人が記念写真をとっていました。直感的に、東京の原宿を思い出しました。

バジレーン

 


アラブストリート

アラブストリート周辺は、2時間もあれば十分に歩き回れてしまうような狭いエリアですが、その中に世界観の異なるゾーンが小さく細かく詰め込まれています。なので少し歩を進めるだけで、目に映る景色がどんどん切り替わり、まるで数時間で数カ国を旅したかのようなお得な気分になりました。
そのおかげで、僕のランチは気付いたらアラブストリートに来たのにアラビアンではないものを食べていたのですが…

歴史的建物や独特の街並み、オリエンタルで可愛いアイテムの数々など映える要素が凝縮されたここ「アラブ・ストリート」は、写真もショッピングもいつもと違う特別な気分で楽しませてくれる場所です。

日本にいるみなさんも、観光が再開したら是非シンガポールへ。そしてシンガポールへ来たらぜひアラビアンなこのエリアを訪れてみてください!

僕も次はもうちょっと時間をかけてゆっくり回ろうと思います。

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