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子育て主夫のシンガポール滞在記 vol.10

ローカル食の代表格、ラクサの火鍋に挑戦。日本人は具材に◯◯を頼みがち!?

シンガポールに来て早1年が過ぎました。1年も住むと、この地に根付くローカルフードの味にも舌がだいぶ馴染んできます。

そういったローカルフードとの接点は、シンガポールに至る所にある屋台街(ホーカーセンター)。日本円で300円程度からと格安でローカルフードが楽しめるのでランチ時にはローカルの人だけではなく様々な国の人が楽しんでいます。

 

▼シンガポールのローカルフードの代表格

私が知っているシンガポールのローカルフードの代表例を挙げてみましょう。

1つ目はバクテー(肉骨茶)。
豚肉のスペアリブをニンニクやスパイスと共に長時間煮込んだ旨味たっぷりのスープに程よく効いた胡椒。それにご飯や揚げパンをつけて食べるという不思議だけどクセになる食べ物です。これはマレーシアがまだ英国の植民地であった頃、中国本土よりやってきたと言われています。

2つ目はチキンライス(海南鶏飯)。
茹でた鶏肉(ローストもある)と、それで取れた出汁スープで炊かれた旨味がたっぷり染み込んだご飯とを一緒にいただきます。こちらは中国の海南地方の出身者たちによってもたらされたと言われています。

3つ目はホッケン・ミー(炒福建面)。
日本で言う海鮮焼きそばに似た印象の食べ物で、塩味の出汁にエビやイカもやしと共に黄色いモチモチした麺を炒めてあるもので、添えられたライムを絞れば、柑橘系の爽やかな香りとシーフードの相性が絶妙で美味しい。こちらも中国の福建地方の出身者たちによってもたらされました。

そして、4つ目はラクサ。
中国南部とマレー半島の料理をミックスして生まれた「プラナカン料理」の代表的なメニューです。ココナッツミルクをベースにしたスープの中に、太めのビーフンとエビ、貝類、揚げ豆腐などの具材が入っています。赤味掛かったスープはスパイシーすぎるかと思いきや、ココナッツミルクがたくさん使われているため、見た目ほどに辛くはなく非常にマイルドな味わいで食べやすい。

 

▼自分だけのわがままラクサ

そして今回はこのシンガポールのローカルフードの代表格であるラクサを、もう1段階昇華させて楽しませてくれるお店に出会いました。それがこちら「サン・ラクサ」です。

ラクサ×火鍋をテーマにしたこのサン・ラクサ。ラクサスープでできたお鍋に、好みの具材を都度入れて食べることができます。ローカルフードの要素を持ちながら、アレンジを加えて自分好みの食べ方にわがままにカスタマイズして楽しめてしまうのです。

 

▼オープンしたての店内はピッカピカ

店内は、オープンしたばかりなので内装も家具も綺麗です。
座った席から見えたのは、壁一面に描かれた水墨画。お店の名称にもある「山」でしょうか。

さて、このラクサ鍋。僕にとって初体験なので、そもそも注文方法からわからなかったわけですが、実際にメニューを手にして感じたのは、注文の仕方は日本の火鍋やしゃぶしゃぶと似ていて、至ってシンプルだということ。安心しました。好みのスープを2種類選び、投入したい具材を選ぶ流れです。

 

具材はとても豊富です。
魚・エビ・イカ等の複数の種類のペースト(練り物)や、魚を使った肉団子。豆腐類も、日本式の白い豆腐もあればタマゴ豆腐、チーズ豆腐なども選べます。貝やカキ、タコといった海鮮類も、ポークやチキンビーフといった肉類も、そのほか野菜、キノコ類も取り揃っており種類がとにかく豊富です。

鍋のスープはシグネチャーメニューであるラクサのほか、チキンハーバル、チキン、マッシュルームといった複数の種類から選べます。お子さん連れの方は辛くないものをお求めだと思いますので、チキンなどはおすすめかもしれません。

今お伝えしたのは鍋の具材ですが、鍋のほかにもチャーハンやチキンライス、フライドチキンといった調理された料理も注文できます。ごめんなさい。豊富すぎて、全然書ききれません。

 

▼注文したものはこちら

今回は鍋に集中して楽しみたいと思います。
鍋なのであっという間にテーブルに注文したものが並びました。

注文したのはこちら。
色々試してみたかったとはいえ、なかなかのボリュームになってしまいました。
(ちなみにこれ、ランチです)


 

あらかじめテーブルにセッティングされていた、この店オリジナルの3種類のソースをつけて食べるのがウリのようです。1つは野菜やニンニクを擦り潰したもの。2つ目はラー油ベースのもの。3つ目は胡麻風味のものとのことです。それぞれ全く異なる味なので、途中でソースさえ変えれば味変が楽しめるのも嬉しいですよね。ちなみに2つ目、3つ目は辛味が僕には強過ぎたので1つ目のソースをずっと使っていました。それと、何がしかの葉物(ハーブ系?)を振りかけるとさらにさっぱりして食べやすいです。

 

▼日本人とローカルの人で注文する具材の傾向が違う?

どんな具材が合うのかわからなかったから一通り注文してみたものの、「ラクサ鍋って典型的な食べ方ってどんなの?みんなどんな具材を注文しているの?」と思い、今更ながらスタッフさんに聞いてみました。好きなものを頼めばよいという前提ではあるものの、日本人はよく肉類を頼むが、ローカルの人はもっぱら練り物や豆腐系を注文するとのこと。ご多分に漏れず、わたし、しっかりと肉を頼んじゃってます。意外な場所で、自分が日本人であることをしっかり確認させていただきました。

 

▼どんどんイケるラクサスープの魅力

ちなみにスープはラクサとチキンスープにしました。
今日はラクサを食べに来ましたが、辛そうな見た目のラクサをずっと食べきる自信はなかったので、もう1つの口当たりの優しそうなチキンスープはあくまで口休めが目的です。

ところが実際食べ始めると、ラクサは辛すぎず甘過ぎず、それでいてまろやかでコクがあり絶妙な旨さ。ずっと食べていても全く問題なくとてもおいしかったです。日本人の口には合う味だなと感じました。チキンもよくダシが出ていて美味しかったのですが、かなり優しくさっぱりしたお味だったので、気付いたらラクサスープばっかりでいただいてました。皆さんもありませんか?しゃぶしゃぶでごまだれかポン酢だれの両方が置かれていても結局は気に入った片方ばかりで食べてしまうという。。

具材はご説明の通り、練り物、野菜、肉、きのこ、ととにかく具材のバリエーションが豊富なので飽きません。あっというまに全て食べてしまいました。あ、練り物では特にチーズが入っているものが好きでした。

最後は、ライスもしくは麺で締めます。麺を選択しましたが、特有のもちっとした太麺にラクサスープが馴染んで、これまた美味しかったです。

十分にラクサを堪能したランチでした。

 

最後、お会計のカウンター付近にはずらりと置かれた日本のお酒の数々が目に入りました。
ディナータイムにゆっくりと、お酒を楽しみながらローカル鍋をつつくのも良さそうですよね。日本のお酒の数々が並んでいるのは、きっとローカルの人だけでなく、日本人のお客さんにも人気のお店なんでしょうね。日本人の口に合わないわけがない。

 

サン・ラクサ(SAN LAKSA ー 山叻沙 ー)
https://www.sanlaksa.com.sg/

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