日本に住んでいてもいなくても、だんだんと高齢になってきた両親のことが心配・・・。
シンガポールで暮らしている皆さんにとって、日本で暮らしているご両親のことは気になるけれど、
「終活」について切り出しにくいとお考えの方がほとんどではないでしょうか?
もし認知症になったら?
もしも亡くなったらどうしたらいいのか?
実家は?
しかし!!!!!
ㅤ
聞きたいけど聞けない!ㅤ
家族だから言い出しにくい!
そんなことがありますよね。
お盆や年末年始に帰省する時が、親と終活について話し合い(=家族会議)ができるチャンスです!
ぜひ、話をしていただきたいと思います。
年末年始の帰省時に家族会議を開きましょう

「日本はもう師走に入って寒いと思うけど元気? 風邪ひいていない?」
「元気だよ。お前たちはどう?」
電話やLINE、zoomなどで当たり障りのない楽しい会話はできても、肝心の話はできない・・・。
親のタイプや子どもとの関係性などによって、話の切り出し方は異なります。
私は以下のように親子の関係を4つに分類し、さらに緊急度を加えて、アプローチの仕方を工夫していただくようにしています。
タイプA:衝突しがちな「ケンカ腰親子」(親:頑固 × 関係:密接)
タイプB:アンタッチャブル!「腫れ物扱い親子」(親:頑固 × 関係:遠慮)
タイプC:話が脱線しがちな「友達親子」(親:柔軟 × 関係:密接)
タイプD:お互い様子見…「お見合い親子」(親:柔軟 × 関係:遠慮)
アプローチの仕方を間違えてしまうと、親が怒り出して気まずい雰囲気になるので注意が必要です。
また、あなたが一人っ子の場合は問題ありませんが、
兄弟姉妹がいる場合はできるだけ一緒に家族会議を開くことをお勧めします。
どうしても無理な場合は、事前に話をすることを伝えておきましょう。(事後はダメです)
そして、話し合ったことは必ず早めにシェアしておきましょう。
縁起でもない話になりますが、相続で兄弟姉妹の仲が悪くなったり争うケースは少なくありません。
聞いていなかった! ずるい!という感情はずっと後にも残ります。
我が家には大した財産が無いので大丈夫!
兄弟姉妹、家族みんな仲が良いから大丈夫!
と安心してはいけません。
相続争いで調停に持ち込まれた案件の3分の2が5000万円以下の財産、
その半分が1000万円以下の財産なのです。
特に不動産(住んでいる家)が財産の大部分を占める場合は均等に分けられないので、
相続でもめる場合が多いのです。
終活は死ぬときためだけの準備ではありません

終活は人生100年時代を生きるためのリスク回避、準備や対策です。
年末年始の楽しい場面で終活の話をするのはちょっと・・・と思うかもしれませんが、
いきなりお金に関係する話からするのではなく、家のことや健康・介護面の話題からさりげなく進めていきましょう。
例)
「この家、建ててから何年経ったのかな?」
(さりげなくこの先どうするつもりなのかを聞いていきましょう)
「実は友達のお母さんが癌で亡くなったらしいけど、健康診断とか受けてる? 私、シンガポールにいるから、もし何かあったらすぐに駆け付けられないから心配なの。だからもしもの時のことを教えておいてほしいんだけど」
(さりげなくもし癌になったら? 事故にあったら? 介護が必要になったら?どうしたいかを聞いていきましょう)
ご両親自身がまだ考えていらっしゃらない場合は、この機会に一緒に考えましょう。
またあなた自身も、もし病気や事故にあって自分の意思が伝えられなくなった時のことを考えてみてください。
このようにもしもの時の医療を選択することをアドバンスケアプランニング(ACP)といい、厚生労働省では人生会議という愛称をつけて推進しています。
人生会議では、自分がどのような医療を選択するかを考えて、それを周りの人に伝えます。
自分の意思が尊重されるのです。
終活と言えば、葬儀やお墓、相続のことだと思われていますが、介護のことや延命治療のこと、終の棲家について考えるのも終活なのです。
ご両親はもちろん、あなた自身が人生100年時代をどこで、誰とどのように生きていくか、そして笑って悔いのない最期を迎えるために考えたり、行動することが終活だということをご理解いただきたいと思います。
ご両親へのアプローチの仕方を学んでみませんか?

*お知らせ*
93歳の母親と暮らす終活アドバイザーから学ぶ『親の終活の切り出し方』講座をオンラインで開催します。
一般の方は1000円ですが、マンゴスティン俱楽部読者の方は無料とさせていただきます。
受講していただいた方には先の4タイプがわかる『親と子の終活診断テスト』をプレゼントいたしますので、
帰省前に受けていただき、作戦を立てて準備をしておくことをお勧めします。
<講座の内容・進め方>
- 自己紹介・・・自分と親の年齢、親に終活を勧める理由と経験
- 脳科学的に親の心理を理解する
- きっかけや言葉がけを学ぶ
- 切り出し方、言葉かけのミニロープレ
開催日時とお申し込みは、こちらのフォームからお願いします。(日時は日本時間になっていますのでご注意ください)
https://forms.gle/AN764cXnHWs8Uyvv6
*終活についての疑問や質問があれば、「 マンゴスティン倶楽部読者」として、お気軽に以下のフォームよりお問合せください。
https://ennkatu.hp.peraichi.com/consul
ご相談者の許可をいただいたうえで、個人情報・プライバシーに配慮して、できるだけ連載中にお答えさせていただきます。
この記事を書いた人
ライフビジョン研究室 主幹 吉川和世
1961年鹿児島県生まれ。大学を卒業後、リクルートで大手上場企業の新規部門の採用企画や出版社にて開業医向け雑誌の編集業務を担当。
その後、教育系NPO法人を立ち上げ、12年間代表理事兼コーディネーターとして活動。50代後半で離婚を経験し、61歳で10歳年下のパートナーと再婚しつつ、93歳の母と同居し楽しいセカンドライフと明るい終活を実践中。離婚案件の相談なども受け付けている。








