編集部山口のシンガポールの旬なニュースナナメ読み Vol.01

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マンゴスティン編集部・山口が選んださまざまな分野の最新情報をお届けします。これを読むとシンガポールの今がわかるかも。

パリ五輪 | セーリング競技で17歳のメーダー選手が3位につける

開催中のパリオリンピックについてのニュースです。

シンガポールのセーリング・男子フォーミュラカイト級の世界チャンピオン、マクシミリアン・メーダー(17歳)が、8月4日に開催されたオリンピックの男子カイトで20人中3位につけた。
メーダーは第1レースから第3レースまでそれぞれ5位、1位、2位。第4レースは完走できず。メーダーは現在8ポイントを獲得。メーダーの前に入ったのはスロベニアのトニ・ヴォディセックとオーストリアのバレンティン・ボントゥスで、それぞれ世界ランキング12位と37位。

フォーミュラカイトの仕組み
フォーミュラカイトはオープニングシリーズで16レースに出場し、ラウンドごとにポイントが与えられる。
セーリングと同様に合計得点が低いほど総合順位が高くなる。
男子カイトのオープニングシリーズの1位と2位の艇が決勝に進む。3位から10位の艇は準決勝に進み、順位によって2つのグループに分けられる。各セミファイナルの勝者がファイナルに進出。

次のレース
オープニングシリーズは8月4日~7日、メダルシリーズは8月8日に開催。
メーダーは8月5日午後12時13分(シンガポール時間午後6時13分)より、第5レースから第8レースに出場する。
2023年8月、メーダーはオランダで開催されたセーリング世界選手権の男子カイト種目で金メダルを獲得した。

7月6日、メーダーは2028年夏季オリンピック終了後までフルタイムのナショナルサービス延期を認められた。

引用: https://mothership.sg/2024/08/maximilian-maeder-olympics-mens-kite-1-4/

(翻訳・山口)

今回、シンガポールからはセーリング競技に金メダルが期待される選手が出場しています。まだ17歳とのこと。金メダルを獲れば、リオデジャネイロオリンピックのジョセフ・スクーリング選手以来の盛り上がりとなりそうです。頑張ってほしいですね!

シンガポールではそんなに高くない?五輪の注目度

シンガポール国内のニュースでは、もちろんオリンピック関連のニュースはたくさんありますが、日本のように「連日連夜トピックがオリンピックで埋まる」というほどではありません。

シンガポールから出場している選手が少ないこと、そもそも小さな国であるシンガポールから多数のメダル候補を輩出することが難しいことも理由の一つでしょう。ですが、根本的なシンガポール人のスポーツへの姿勢にも大きな理由があるように感じます。

スポーツは趣味。極めるものではない?

休日には、公園やHDB前の広場などでスポーツを楽しむシンガポール人の姿を見かけます。街中にはジムもたくさんあり、身体を鍛えている人も、もしかしたら日本より多いかもという印象です。

ですが、それらのスポーツの位置づけはシンガポール人にとってはあくまでも趣味であり、それで食べていけるようになろうと思う人は少ないというのが日本との違いだなあと思います。

これは、シンガポール人には「儲かることが一番」という実利を重んじる考えが強いことが一因かもしれません。確かにアスリートになって大成できるまでには、本人も親も、かなりの努力と金銭的な負担を覚悟しなければならないでしょう。その犠牲の先に成功が待っている確率は、一般的に低いものですよね。「食べられないものには打ち込めない」という感じが強そうです。
それよりもしっかり勉強して、将来のコースをきちんと定めていくことが大切であり、趣味に打ち込むのはその後と考える人が多いようです。

日本以上に、子どものうちからアートやスポーツ一筋に打ち込めるのは、それを可能にする潤沢すぎる資産のある家庭に限られるというケースが多いように見受けられます。

スポーツだけでなく、ダンスや音楽についても同じような傾向があると思います。国の人口が約560万人ほどしかいないシンガポールならではの事情かもしれませんね。

マンゴスティン編集部・山口

シンガポールに8年居住後、マンゴスティン倶楽部で編集を担当。国際結婚やローカルな生活の経験を活かし、翻訳やライティングも行っています。現地で生活した視点から、シンガポールのニュースを読み解いていきたいと思います。

 

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