BUSINESS COLUMN vol.6

多くのビジネス成功者、豊かで幸せな人生を手に入れた人達と付き合ってきた小林昇太郎氏によるビジネスパーソンのためのコラム 。第6回となる今回は、本当の成功とは何か、どうしたら幸せな成功者になれるかに迫る。

さあ、今回もビジネス成功者から学ぼう。

過去の連載はこちらから
コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第1回
コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第2回
コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第3回
コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第4回
コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第5回

 


成功を手に入れるには、そのためのルールを知らなければならない。
特に優先順位が高く、成功者であれば必ず持っているものがある。

それは、「コミュニティ」だ。

これまでお会いしてきた成功者と言われる人たちは独自のコミュニティを持ち、それを大事に育てていた。
コミュニティを持たずして成功者にはなれない、というのは言い過ぎではない。

コンサルティングの現場で、成功者を目指す人、成功者と言われる人のお手伝いをする時は、以下のセッションを行うことが欠かせない。

・そもそもコミュニティとは何か
・成功者はなぜコミュニティを大切にするのか
・コミュニティがもたらしてくれるものとは
・コミュニティのつくり方
・コミュニティの育て方  など

これだけで何時間もの講座になるが、今回はコミュニティを持つために大切な3つのポイントをお伝えする。

 

押さえるべき3つのポイント

ポイント1: あなたのコミュニティを知る

 1つ目は、あなたが持つコミュニティを知ることだ。

これから成功を目指す人、既に成功していて更に上を目指す人も、コミュニティへの理解を深め、日頃からそれを意識することが大事だ。

意識するとはどういうことか、それはコミュニティを「可視化(見える化)」することだ。
この話をすると、「私はコミュニティを持っていないのですが…」という回答が多い。
でも、ちょっと考えてみて欲しい。

ここで言うコミュニティとは、仕事やプライベートでつながりを持つ人たち、あなたが普段から関わっている場を指す。
我々は、誰かとの関わりの中で生きている。
仕事や習い事、趣味の仲間、家族、親戚、友人、知人などだ。
そこで、あなたは同じ目的や目標を持つ人たちと、時間を共有している。
そういった人たちと一緒に関係を深める場、それもあなたのコミュニティだ。

加えて、コミュニティとはリアルに会う場もあれば、SNSなどオンライン上にも存在する。

あなたがコミュニティを持ちたいと考えた時、新たなコミュニティを作ることも選択肢の一つだが、今一度、あなたの周りを意識して見てほしい。

人は、大なり小なりのコミュニティに属しながら今を生きている。
今まで見過ごしてきたものの中に、気づきがあるはずだ。

 

ポイント2: コミュニティの中の人を知る

2つ目は、あなたのコミュニティに所属する人たちを知ることだ。

例えば、あなたが何かの勉強会を主催していたとしよう。
そこに30名ほどの参加者がいたとすると、その人たちの住所、氏名、職業、連絡先といった基本情報はほぼ把握できるだろう。しかし、それだけでは不十分だ。

以前、私もコンサルティング会社で、富裕層ビジネス研究会を立ち上げていた。
そこには、経営者、医者、弁護士、税理士、アナウンサー、大学教授など、様々な職種の人たちが入会、参加していた。
その時、私が一つ自分に課していたことがある。それは研究会の会員一人ひとりへの理解を深めることだ。
会員の人たちが、私の研究会以外の外部ではどういったコミュニティに所属しているのか、もしくはどういったコミュニティを主催しているのかを可能な限り「見える化」した。

例えば、都内で開業するドクターの会員A氏は、医療経営だけでなく、激務で自由な時間を持てない他のドクターのために、ドクターの人生を豊かにするためのサロンを主催し、数百名のドクターが入会していた。

ある弁護士で会員のB氏は、IT系ベンチャービジネスのスタートアップ支援を得意とし、クライアントの8割以上は、20~30代の将来有望な若手経営者だった。その中には上場を果たした企業もある。

このように、コミュニティに所属する人たちを「見える化」することで、自分のコミュニティをより深く知ることと合わせ、外部のコミュニティをも知ることができるようになる。

 

ポイント3: 外部コミュニティの特性を知る

3つ目は、外部のコミュニティはどういった目的で成り立っているのかを知ることだ。

己のコミュニティを知り、そこの人たちを知り、その人たちが持つ外部のコミュニティをも「見える化」していく中で、それぞれのコミュニティの特性を把握していく。

簡単に言うと、「売りたい人が集まる場」「買いたい人が集まる場」「パートナーを見つけたい人が集まる場」「情報収集したい人が集まる場」「勉強したい人が集まる場」など、もしくはこれらの特性を複合した場だ。

これまで、いくつもの異業種交流会に参加して何百枚と名刺交換したが、何の成果にもつながらなかった経験はないだろうか。それは、その交流会は「売りたい人が集まる場」であった可能性が高い。

事前にそのコミュニティの特性を把握していたなら、コストと時間を無駄にすることを避けられたかもしれない。

あなたのコミュニティを知り、そこにいる人たちと外部のコミュニティを知り、コミュニティの特性を知ることは、あなたの夢や目標を達成する確度を高め、成功するスピードを早める。

例えば、ここで紹介したことを実践し、それぞれのコミュニティ特性を把握しながら、あなたのコミュニティと外部のコミュニティを掛け合わせ、そこに新たな価値を創造、そこからビジネス機会を創り上げていくことも可能となる。私はこれまでそういったお手伝いを数多くしてきた。

 

今日から、この3つのポイントを踏まえ、あなたが持つコミュニティ、そこに関わる人たちを知ることに、少しだけでも意識を向けてもらいたい。

そうすれば、あなたは成功者への一歩を確実に踏み出したことになる。


◆著者紹介
小林昇太郎(こばやし しょうたろう)

(Photo by Masayuki Arakawa)

総合商社、メーカーを経て、船井総合研究所に入社。経営戦略事業部にて富裕層ビジネス研究会を立ち上げる。大手自動車メーカーのビジネスカレッジ講師、韓国ソウル市諮問官、その後、株式会社LUFTホールディングス取締役 経営戦略室 室長を経て2019年2月 株式会社Bizres 代表取締役に就任。経営者に時流の情報を提供する、事業維新‐What!?を主催。これまで長年に渡る富裕層ビジネスの研究、実践経験を活かし、「誰でも成功者になれる」をテーマにコンサルティング活動を行なっている。著書に『ビリオネアビジネスの極意 』『絶対に断れない営業提案』『図解 富裕層ビジネス最前線』などがある。YouTubeにて「事業維新チャンネル」配信中。

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