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編集部スタッフブログ|シンガポールでぎっくり腰!中医に行く | #シンガポールあれこれ

みなさま こんにちは。 スタッフKMです。

先日、思いがけないことが日常に起きました。なんと「ぎっくり腰」になりました。

ぎっくり腰は、はるか昔に1度やったことがあるのですが、まさか再びぎっくり腰になるとは思いもせず・・。しかも今回のぎっくり腰は、寝返りは打てない、起き上がることはできない、歩くことはままならない、完全に生活が機能せず大変でした。

今回はわたくしスタッフKMが、ぎっくり腰になった際に通った「中医」をご紹介したいと思います。

中医とは

シンガポールに住んで20年以上にもなるスタッフKM。ちょっとした不調、体質改善、怪我の後治療、首の寝違えやぎっくり腰では「中医」に行きます。

中医とは、中国の伝統医学である中医学。シンガポールの街を歩いていると、「中医」や「TCM(Traditional Chinese Medicine)」と書かれた看板を時々見かけませんか? シンガポール人(特に中華系)は、中医師に診療を受けるのは、とても一般的なこと。疲労や倦怠感、長引く風邪の諸症状、怪我、肩こり、重い生理痛や片頭痛、がん治療や不妊治療など様々な症状に悩んだ際、シンガポール人は気軽に中医に通います。

中医で診療する医師ー中医師は、シンガポールでは中華系シンガポール人や中国人です。ちなみにシンガポールで中医師になるには、専門の学校で5~6年学びます。勉強後は卒業試験、さらにシンガポール国内における中医師試験に受からないと中医師にはなれません。学校の在籍中にドロップアウトもする人も多く、卒業試験、国の中医師試験の合格もかなりの難関だそう。

実際に中医の診察、施術を受ける

さて、ほとんど動くことができなかったスタッフKM。家の人に車で中医に連れて行ってもらうも、痛みが激しく車から降りるのも歩くことも困難。そこで、医師が車で応急処置を施してくれることになりました。(これは経験上、初めてでした!)

まずは、医師に症状を話します。その後、医師は脈と私の舌の様子を確認します。(この確認は、どの中医師も診察の前に行います。)

次にMOXAと呼ばれる草(ハーブ)を火であぶり、その煙を鼻に吸引させます。直に煙が鼻に入ると鼻がツーンとしてきます。これを目から涙が出るまで行いました。匂いはそれほど強くはないものの、鼻には相当な刺激が感じられます。スタッフKMは、なぜか右側の目からはまったく涙が出ず、何度も吸引することに。(今回のぎっくり腰は右側でした)このMOXAは痛みを和らげる施術だそうです。

その後、2人に抱きかかえられるようにクリニックに移動し、鍼(はり)治療に入りました。

今回の鍼治療は、まず顔から。次に局部の腰、脚、頭、耳、くるぶしと、かなり多くの箇所に鍼をうち、約20分ほど温熱効果のあるもので鍼のうった箇所を温めます。最後に医師による全身マッサージ。ぎっくり腰の際はこのマッサージはとてもつらいものです。(私は思わず「ぎゃあ!」叫びました・・)中医によっては、ぎっくり腰の際、瀉血治療(吸い出し)という施術もあるようです。

鍼治療を受けたことがあるというと大抵、「鍼、痛いですか?」とよく聞かれますが、さし始めは「ちくっ」としますが、ほぼ痛みは感じません。ただし体の経路に沿い、ツボに鍼をさしていくため、体の不調箇所に相当するツボに鍼をうつときは、一瞬痛いです!

ちなみに気になる「鍼」ですが、鍼はもちろん新品。そして鍼をさす箇所はアルコール消毒を行います。シンガポールの中医で使用する鍼は、日本の鍼治療で使用するものより太くて大きいものです。また、鍼治療をすることで、皮膚内の内出血は稀なのでご安心を。(時々ありますが、1~2日で治まります。)

通常治療後は、医師によりハーブ(いわゆる日本でいう漢方)を使った薬を処方されます。(今回の治療では処方されませんでした)医師が選んだハーブ数種類を2時間以上煮だした薬は本当に苦いです。良薬口に苦し・・とはまさにこのこと。でもこれが結構効くんですから、飲まないわけにはいきません! すぐには効果は表れませんが、徐々に効いてきます。(※効果の速さは個人の症状による)

ぎっくり腰の治療後

診療前、足を踏み出すことも痛くてたまらなかったスタッフKM。治療後は、両脇を支えられながらも少し足を踏み出して歩くことができるようになりました。これにはびっくり!ぎっくり腰を起こして3日目で何とか寝返りができるようになり、4日目で椅子に座ることができるようになりました。ちなみに過去に首を寝違えた時の鍼治療では、治療後すぐに首が回るようになりました!

何故一般の病院に行かなかったのか

シンガポールでぎっくり腰を起こした場合は、中医以外に日系病院の整形外科や、一般のクリニックからの紹介を受けPHYSIO THERAPYで診断してもらう方法があります。スタッフKMも整形外科、PHYSIO THERAPYにも行きましたが、ぎっくり腰、首の寝違えなどは、中医に診てもらいます。あくまでも個人の経験からなのですが、「鍼治療」が一番早く治ったのが理由です。またシンガポール人の友人、上司などから中医を勧められるのも1つの理由。中医での診療を選ぶ選ばないは、あくまでも個人的判断になると思います。

診察料はどのくらいかかるのか

診察料は$75/hr  ~ また$200/1.5hr と症状や中医によって異なります。

中医に行くときのアドバイス

ここで中医に行くときのアドバイスをお伝えします。

1:飛び込みで行ってみるよりも、可能であれば、中華系シンガポール人が知っている中医を紹介してもらう方がベター。 (中華系シンガポール人は、大抵どこかしらの中医を知っているため。)

2:保険が適応しないケースが多いので注意。

3:女性の場合は、診療時ワンピースはさける。(診療所によっては、ボトムスを貸してくれる場所もあり)

4:治療後1時間は、シャワーや食事をとらないこと。(アルコールも厳禁)

5:鍼治療後、稀に内出血を起こす場合があり。2日もあれば内出血はなくなるが、念のため中医師に連絡を入れる。

今回お世話になった中医 (女性医師が在籍する中医)

Chang Le TCM Wellness Clinic :   Blk 322 Hougang Ave 5 #01-78 , Singapore 530322 (Dr. Choo) ※要予約

Soma Clinic  : 545 Orchard Road #16-07  Far East Shopping Centre , Singapore 238882 (Dr. Nah) ※要予約

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