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シンガポール健康相談 vol.55|Raffles Japanese Clinic

ラッフルズジャパニーズクリニックによるコラム。来星間もない家族の悩みに答えます。
今月は、歯科です。

 

 

 

 

 


柚子さんはリンゴ君の仕上げ磨きをしているとき、下あごの前歯の後ろ側から白くて固いものが生えてきていることに気づきました。コロナ禍でしばらく歯科から足が遠ざかっていたので、歯科健診も兼ねてラッフルズジャパニーズデンタルを受診することにしました。

 

柚子さん:この白いものは、もしかして新しい歯ですか?

畑医師:そのとおりです。ついに永久歯が生え始めましたね。おめでとうございます。

柚子さん:先生、永久歯って乳歯が抜けた後に生えてくるものですよね?リンゴの乳歯はまだ抜けていないし、揺れてもいないと思うのですが。

畑医師:確かにリンゴ君の乳歯はまだ揺れていませんね。
永久歯は乳歯の根っこ(歯根)を溶かしながら成長してきます。これを歯根吸収といいます。
順調に歯根吸収が進めば、乳歯は指で触れただけでも揺れてきたり、ぽろっと抜け落ちたりします。

柚子さん:リンゴの前歯はどうですか。乳歯が抜けるまでしばらく様子を見ても大丈夫でしょうか。

畑医師:今回のリンゴ君の歯のように、永久歯が口の中に生え出てきた時点で乳歯がびくともしない場合には、乳歯を抜くことをお勧めしています。
もちろん永久歯が生えてくる過程で乳歯が勝手に抜ける可能性もあるのですが、本来永久歯が収まるべき場所に乳歯が居座ってしまうことで、将来の歯並びに影響することも考えられます。

柚子さん:わかりました。歯並びが悪くなるのは困ります。すぐに乳歯を抜いてください。

リンゴ君:ええ、今日?!今から抜くの?そんなのいやだよ!今度にしようよ。

柚子さん:……!

 

 


今月の担当医

 

 

 

 

 

昭和大学歯学部卒業昭和大学歯学部歯科保存学講座所属

2008年4月より現職

日本顎咬合学会会員

日本国内で受診するのと変わらぬクオリティーで、痛みの少ないスピーディーな歯科医療を提供いたします。安心して治療にお越しください。歯科疾患は予防やメンテナンスを確実に行うことで大幅に減らせます。数十年先を見越した「今」を大事にしていきましょう。シンガポール在住の皆様の心の拠りどころとなれるよう日々努力してまいります。。

 


 

vol.52以前のコラムは、マンゴスティン俱楽部アーカイブを見てね!

 

 

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