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敏腕コンサルが起業・副業を本音で語る!おうちビジネスの教科書 in シンガポール(vol.7)

起業・副業で多数の実績を持つSlinky社のコンサルタント、田中大輔による連載コラム。シンガポールで起業を考えている方だけでなく、海外での起業・副業を考えているすべての人に必読の教科書です!


 

■起業するなら退職して会社を設立すべき?

こんにちは、田中です。4月に入りましたね!

日本の新年度スタートと合わせて、シンガポールと日本共に、入国時の隔離措置が大きく緩和されましたね(ワクチン接種が前提ではありますが)。

2年ぶりに、一時帰国の予定を立てられている方も多いのではないでしょうか。コロナ前と全く同じ生活とはいかないですが、逆にテレワークや居住地が自由に選べるなど、今までになかった枠組みでの働き方や生活が当たり前になっていますので、あなたにとっても新たな学びを取り入れて、自分自身もどんどんアップデートして、新しい時代や環境の変化に対応できる力をつけていきましょう。

7回目前回はコチラを迎えたこのコラム。いつも、連載を読まれた多くの方から感想やご質問をいただき、ありがとうございます!

あなたも、ご相談や取り上げて欲しい内容があれば、お気軽にこちらからどうぞ。

slinky@slinkygroup.com

さて、そんなご相談の中で多くの方からいただくのが、こんなご相談。

「起業するためにはまず、会社を設立した方が良いでしょうか?」

「本業を退職してからの方が良いでしょうか?」

現職の業種内容にもよりますが、対法人向けビジネスでどうしても必要という場合でない限り、また勤務先での副業規定を確認して問題がないようでしたら、個人のサービス名や屋号から、本業勤務を続けながら副業からスタートして、軌道に乗ってから本業にしていくのがオススメです。『自分で稼ぐ力』を、会社から給料をもらっているうちにつけられるのは、副業の大きな利点でもあります。

もちろん、結果的に起業しなかったとしても、副業を通じて、0から1を生み出す創業経験を積んだり、経営者マインドを身につけておくことは、サラリーマンだったら、経営者視点が身につくことは本業にもプラスでしょうし、主婦・主夫の方にとっても、家計管理や資産アップ、お子様の教育の選択肢が増やせるなど、メリットも大きいと思います。

今回は、会社員からサッカーコーチング運営という飛躍を遂げた受講生が、どのようなステップを踏んで、副業からリスクなく、本業へと移行できたのかをご紹介します。「テストマーケティング」といわれる手法です。

ケース7:「副業で始めて半年で月商100万円超え!勤務先を退職しサッカーコーチングを本業へ」岩木艦(イワキヤマト)さんの場合

岩木さんは、本業の営業職をされながら、元イタリアリーグ・プロサッカー選手だった経歴を生かして、サッカーコーチング事業を副業としてテストマーケティングからスタート。半年後に月商が100万円を突破、本業の収入を超えたために営業職を退職して、サッカーコーチングを本業にされました。

ここまで読んで、元イタリアリーグ・プロサッカー選手という岩木さんの経歴から「そんなすごい人だからこんな短期間で結果が出せたんでしょ?」って、思われたかもしれませんね。

ただ、初回コンサルをさせていただく前は、早朝から深夜までの営業職のお仕事に没頭されていて、まさかサッカーコーチングを事業にできるとは思われてなかったんです。

これはどのコンサル生に対しても同じですが、まず最初のコンサルで、ご自身のリソースから強みの洗い出しをしていきます。僕が今まで延べ480名以上の方をコンサルしてきましたが、何かしらの強みやリソースをお持ちでない人というのはいなかったのでご安心ください^^

そして、この洗い出しの次のステップとして大切になってくるのが、ライバルリサーチをして、あなたのポジショニングを決めることです。

■後出しジャンケンで勝つ!ライバルがいないところを狙うポジショニング

市場に後発で参入する場合に、ライバルと同じアピール方法だと勝てないですよね。なので、直接の競合はもちろん、間接的にライバルになりそうな業種まで徹底的にリサーチして、ライバルがいない分野のポジショニングを狙っていきます。勝てるとわかってから行動に移す、まさに「後出しジャンケン」のイメージですよ^^

先ほどもお話ししましたが、コンサルでは「自分には人より優れた強みなんてないです…」と多くの方が言われますが、あなたの強みを、このポジショニングの取り方1つで、いくらでも戦えるようにすることができるんです。

なので、このポジショニングの設定が、最も重要と言っても良いかもしれません。

岩木さんの場合、元イタリアリーグ・プロサッカー選手という素晴らしい経歴ではありますが、もっと有名な選手は無数にいますよね。ですので、そこだけを訴求点にはしませんでした。

具体的には、岩木さんがリサーチした結果、競合はグループレッスンで指導し、その中で上達してライバルに差をつけて、レギュラーを目指しましょう!といった訴求や、月謝で数千円という値付けがほとんどでした。

そこで、真逆のポジショニングをとることにしました。

Jリーガーを目指すようなお子様をお持ちの親御さんをターゲットにして「元イタリアリーグプロサッカー選手の個人指導で、1年で一緒にJクラブチームや強豪校を目指しませんか?!」というかなり上級者をターゲットにした訴求にしました。

コースの価格もライバルのほとんどが月数千円からとしているのに対して、最低でも数万円からと、約10倍の価格設定にしたんです。

【田中コンサルの目👀】なぜ10倍の価格設定にしたか?

 

ここでぜひ覚えておきたい、個人や少人数でのスタートアップ企業の鉄則「<広く>より<深く>!= 高単価でサポートを手厚く!」

これはどういうことか?というと、個人やスタートアップでは「ヒト・モノ・カネ」という資源が限られますが、特に個人だと「ヒト」は自分だけです…。

例えば、同じ100万円 の売上でも、1万円の商品を100人に販売するより、50万円の商品を2人に売った方が、手厚くサポートできますし、お客様の満足度も高くなるはずです。

いきなり大人数で展開するのではなく、自分ひとりでうまく回せるかどうか具体的なイメージを持つと、この一見、高額な価格設定というのは納得できると思います。

■ Webサイト掲載内容に手を入れ、反応率を分析

岩本さん:Slinkyでコンサルティングを受けるまでは、正直、サッカーのコーチというのは、自分でもあまりピンときていなかったんです。

「プロとして活躍した経験を生かして、コーチをやるといいんじゃないか」というアドバイスを受け、他に何かしたいことがあったわけでもない私は、とにかく始めてみることにしたんです。

インターネットでの広告は初めての経験でしたが、最初の広告費は2万7000円程で入会が2名と、思っていた以上に費用をかけずに集客できました。

また、Webサイト掲載内容の順番を変更する、フォームの項目や価格の表記方法などを改定するだけで、反応率が大きく変わってくることを実際に経験し、本当に驚きました。

現在は、生徒数30名以上となってコーチも2名を増員しました。入会していただいたお子様や親御さんにはとても満足いただいているので、今後もサービスのクオリティをさらに上げつつ、スクール化を進めていく予定です。

■ しっかりと基盤を固め、さらなる拡大路線へ

岩本さんの成功の背景には、コンサルで上がった強みについて、自分ではピンと来なくてもやってみようと一歩踏み出した勇気、ご自身でも他社分析をしっかりされ、競合が入り込めないような高付加価値で高品質のサービスと決めた決断力、初めてのWeb広告でも反応率を見て、あれこれ試行錯誤を重ねた努力もあるでしょう。

また、少人数だからこそ、お客様であるお子さんやその親御さんへの質の高いフォローが適切にできたことも大きいです。「わかりやすい」「楽しく教えてもらえる」と評判になり、生徒数を増やすことができ、人を採用して徐々に規模を広げられる基盤ができています。

ここまで見ると、やはり大事なのは第三者の目と手堅さ。そして、本業の稼ぎがあったからこそ、焦らずにできたことがわかりますよね。

ですので、あなたが今サラリーマンであるなら、せっかくの収入源である会社を辞めていきなり焦って起業するのではなく、副業からはじめられる「テストマーケティング」の手法はオススメです。岩木さんのように、会社員からサッカーコーチング運営という飛躍も、いきなりそうなったのではなく、副業から始め、小さなステップを重ねた結果だったのです。

いかがでしたか?

📘「あなたのアイデアをビジネスに!」副業から試してビジネスを立ち上げていくステップを実例と共に、超わかりやすく解説!!

早速詳しく知りたい方は、こちらよりご覧ください。

次回はどんな先輩受講生が登場するでしょう…? お楽しみに!


田中大輔(たなかだいすけ)

SLINKY PTE. LTD. 代表取締役

年間180件以上の起業・副業相談をこなす現役コンサルタント。東証一部上場企業の商社部門において、10年以上にわたり、東南アジア、中国、インドでの新規事業を立ち上げ。手腕を買われ、初代シンガポール支店長として赴任、その間も副業を多数経験し収益を上げる。

44歳でシンガポールで独立起業。副業から起業へつなげるノウハウを教える学校、英会話等の講座を運営する傍ら、日系企業の海外進出サポートなども手がけ、年商5億円規模に成長。現在は時間的に自由な働き方で、十分な収入を手に入れる生活を実現。家族との時間を大切にし、娘たちの教育にも関わっている。さらなる目的達成に向け、自身の新規事業も積極展開中。

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