シンガポールで子供の未来を考える|清水泰子の教育コラム #1

シンガポールでの子どもの学校選びは、本当に悩ましいですよね。日本人学校、ローカル校、そして数多くあるインターナショナルスクール……。選択肢が多すぎて、「うちの子にとっての正解は?」と迷ってしまうかもしれません。

実は、私自身もつい最近までその一人でした。

この連載では、私が実際に見て、聞いて、感じてきたシンガポールの多様な学校・教育の姿を、皆さんにお届けします。

一緒に、子どもの未来につながる教育を考えましょう!

はじめまして! | インター校で働く母の気づき | 海外教育の現場から

はじめまして!清水泰子(しみずやすこ)です。2024年6月に、夫の駐在帯同でシンガポールに移住。小学生の子どもが3人います。上の2人はインド系のインターナショナルスクールへ、末っ子は同校の幼稚園を経て、現在は日本人小学校に通っています。

私自身は、日本の公教育にあわず、オーストラリアの高校へ進学、社会人になってからは夫の駐在先で大学院へ通いました。

子どもたちもまた、親の駐在に伴って、香港のインターナショナル幼稚園から日本の公立小学校へ、そして再びインター校へと移るなど、日本と海外の教育を行き来してきました。そのたびに、言語の習得や学習スタイルの違い、友人関係の構築など、子どもたちが直面する課題と向き合うことになりました。

こうした自分自身と子どもたちの経験から、私は「子どもの成長段階に合わせて、どのような環境が最適なのか」「異なる教育体系をどう橋渡しするのか」ということを、親として自然と深く考えるようになったのです。

そして現在は、子どもたちが通うインターナショナルスクールで働いており、教育を提供する側の視点も持つようになりました。

インターナショナルスクールで働くことになった経緯や、シンガポールで駐在員の妻という立場で働く方法についても、これからの記事で書いていく予定です。

シンガポールでの学校選び、私が「途方に暮れた」3つの理由

せっかくシンガポールに移住するのだから、子どもには英語力やグローバルな視点を身につけてほしい。そう思ってインターナショナルスクールを探し始めたものの、目の前に広がったのは、選択肢の海でした。

正直に言って、当時は途方に暮れるばかり。特に悩んだのは次の3つのことでした。

  1. 違いがわからない
    IB?ケンブリッジ?
    どの学校のウェブサイトにも素晴らしいことが書かれていますが、違いがよくわからず混乱しました。
  2. お金が読めない
    結局いくら準備すれば良い?
    学費以外に、バス代や英語補助コース費など。結局いくら必要なのかが全く見えませんでした。
  3. 情報が足りない
    すべてを網羅しているソースがない。
    インターネットで調べてみても、我が家に合う学校を判断するのに十分な情報がみつかりませんでした。

結局、子ども3人が一緒に通えるキャンパスで、学費が予算内に収まる学校…という消去法で、今の学校にたどり着いたのが正直なところです。

この連載では、私が実際に感じたこうした壁をどのように一つずつ乗り越えたのかをご紹介し、また、シンガポールの教育について深く探求していきます。

親であり、スタッフである私だから見える、学校の本当の姿を伝えたい

 

さて、そんなシンガポール教育迷子だった私が、この連載をスタートする目的。それは「親」と「学校スタッフ」という二つの異なる視点を持つことで、伝えられることがあると感じたからです。

親としては、他の家庭と同じように学校選びや文化の違いに悩み、子どもたちを通じて日本とは異なる教育を体感してきました。一方、インターナショナルスクールで働くことで、教育理念や先生方の想いなど、舞台裏からの学びも得ています。

学校が発信する情報と、親が本当に知りたい情報には大きなギャップがあります。言語や文化の壁、帰国時の進路など、リアルな悩みに応えられる情報が少ないのです。

この連載は、私自身の学びの旅でもあります。多様な学校の姿を見ながら、家庭ごとの背景に合う「ベストな教育」を一緒に考えていけたら嬉しいです。シンガポール教育のガイドブックとして、子どもが輝くための学校選びを探っていきましょう。

 

この記事を書いた人
清水泰子(しみずやすこ)

シンガポール在住、3児の母。不登校を経てオーストラリア高校留学。
大手日系・外資系企業を経て、現在はインターナショナル校勤務。

シンガポールからの国際教育紹介(清水泰子のInstagram)

シンガポールインター校情報交換「インターママ会」運営(Instagram)

 

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