MENU

鉄道マニアアイザックの気ままなコーヒー旅 vol.9

バレスティアの人気コーヒー豆専門店へ!

こんにちは!コーヒーマニアのアイザックです。
またまた前回の記事から大分時間が経ってしまいました…
コロナの規制が緩和され、人数を気にせずとも外食が出来るようになってそろそろ一か月。僕のお店も忙しくなってきました!
最近の僕はまたコーヒーについて色んなアイディアが浮かんできて、お店でのコーヒーの抽出法を変えてみたり、メニューをあれこれ試してみたり。
今回はそんな中で気になったお店です。

人気エリア・バレスティアのコーヒ豆屋さん
向かった先は日本人も多く住んでいるノベナエリア。
チキンライスで有名なBoon Tong Keeや、ローカルスィーツ豆沙餠の老舗 Loong Fattがあるバレスティアロードにある、コーヒー豆専門店 Lam Yeo Coffee factoryさんにお邪魔してきました。

快く迎えてくれた店主のベニーさん

Lam yeo coffeeは1959年から続く、家族経営のコーヒー豆専門店。
創業当初は車にコーヒーを積んで訪問販売をする小さなビジネスだったそうですが、その味の確かさにすぐに多くのお客さんに愛され、1960年から今の場所にお店を構えている人気のコーヒー豆屋さんです。
もともとはローカルコピを専門に扱っていたけど、現在の店主・ベニーさんの代からスペシャリティコーヒーも扱っています。

※スペシャリティコーヒー
「どこで」「誰が」「どんな方法で」作ったのか、詳細に分かるよう管理された高品質で美味しいコーヒー

シンガポールのローカルコピとは
皆さんもきっと飲む機会の多いローカルコピ。日本で一般的に飲まれているコーヒーとの味の違いは感じるけれど、具体的に何が違うの?って思っている方も多いのではないでしょうか。
シンガポールのローカルコピは、豆をマーガリンと砂糖と一緒に焙煎するのが特徴。
焙煎後の豆の色を見れば違いがはっきり。黒くて艶々しています。
この焙煎方法は専用の設備がある工場で、昔ながらの熟練の技術を要するもの。Lam Yeo Coffeeでは60年以上も変わらず、ローカルコピの確かな味をお客さんにお届けしています。

すごくつやつやしています…!

最近ではシンガポール人も若い世代が好むのはコピよりもコーヒー。現在のスペシャリティコーヒー文化がもっと浸透していったら、きっと将来ローカルコピが“スペシャル”(希少という意味合いで)と言われるねと冗談を言っていたベニーさん。でもあり得る話かも…

コピもコーヒーも楽しんで欲しい!
実は僕が今考えているアイディアというのは、僕のお店・新宿喫茶鉄道でローカルコピを提供できないか?というもの。でも淹れ方は日本のネルドリップで!
ベニーさんを訪ねたのは、その仕入れの相談とアドバイスを求める意味もあったんです。

創業当初はコピの専門店だったLam Yeo Coffee。シンガポールでのスペシャリティコーヒー人気を受け、コピでは無いコーヒーのための豆を扱い始めた当初は困難も多かったそう。
スペシャリティコーヒーを好むお客さんからは“ローカルコピの店でクオリティの高い豆を扱っている訳が無い”とはなから試してもらえなかったり。昔からのお客さんにも“老舗店なのに方向性がブレているのでは?”と少なからず困惑を招いてしまったり…。
お客さんの反応を見ながら少しずつ改良を重ねて来たそうです。今ではスペシャリティコーヒーのファンのお客さんも増え、コピもコーヒーも扱うシンガポールでも唯一無二のコーヒー豆屋さんに。

始めは5種類のみの取り扱いだったスペシャリティコーヒー。今では約20種類あるそう。

ベニーさんと話していると、彼がコーヒー好きなのが良く分かります。今よりも金銭面でビジネスを大きくするチャンスは沢山あるのだと思うけど、やみくもに利益を求めることに興味は無いとはっきり言っていました。お店でお客さんと話したり、好みに合わせてコーヒーを提案するのが本当に楽しいのだそう!
彼らの豆の販売価格は250gで10ドル前後。求めやすい価格帯にその姿勢が表れていると感じました。

長年コーヒーに携わっている彼は、コーヒーに関する知識も相当なもの。日本を含め海外での焙煎方法の主流や、日本人の味の好みについてもしっかりと把握しています。
でも彼が大事にしているのは、知識よりも感覚。お客さんにも、自分自身の感覚でコーヒーを楽しんで欲しいと言っていました。コーヒーの楽しみ方の“正解”を指南している人やサイトも多いけど、“正解”なんてないよね、と。
店頭の豆にあえて詳しい説明を添えていないのも、先入観で判断して欲しくないとの理由からだとか。

そんなベニーさんだけど、ローカルコピを日本のネルドリップで淹れるアイディアについては難色を示していました…ローカルコピは絶対ローカルのネル(ホーカーなどでよく見る布製のドリッパー)で淹れるべきだよ!!と。正解が無いはずなのに…笑。でも僕も負けません。お店で提供するまでに、とびきり美味しいネルドリップコピを研究したいと思います。

 

【本日のおすすめのお店】

Lam Yeo Coffee Powder Factory

所在地:328 Balestier Road, Singapore 329760
営業時間:月~金 9:00-19:00
土 8:00-17:00
日・祝 休み
電話番号:+65 6256 2239
ホームページ:Lam Yeo Coffee Powder Singapore – Speciality coffee since 1959

それでは、本日もご乗車いただきありがとうございました。
また次の停車駅でお会いしましょう!!

 

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!