眞方アナの教えて!シンガポール vol.49

路線バスでシンガポール一周の旅🚌(前編)

シンガポールは、学校によって1年のスタートや新学期の時期が異なりますが、インターナショナルにスクールに通うご家庭の多くは、この時期、新年度や新学期を迎えていると思います。お父さん、お母さん、子どもの長期休暇中、本当にお疲れ様でした!

息子の通うインターナショナルスクールは、6月に学年末を迎え、長い長いホリデーに突入!

8月まで、約2ヵ月の長期休暇をどう過ごすか。シンガポールで小学一年生になった息子の思い出に残る何かスペシャルな経験をさせてあげたい!そこで、この夏(常夏ですが・・・)、企画しました。

題して、母プレゼンツ「路線バスでシンガポール一周の旅🚌」

今回は、シンガポール一周バス旅行の模様をレポートします。

計画するにあたって、まず初めに、シンガポールの外周を一回りできる公共バスやそのルートを探しました。

結論から言うと、シンガポールを一周できる路線バスは走っていません。一周できるようなバスのルートも開示されていません。

よし、無いなら自分でシンガポールを一周できるルートを考えてみよう!そう思い、国全体のバス路線図を調べ、国全体をぐるりと一周できるルートを考えてみました。

せっかくなので、なるべく外側のエリアを周りつつも、個人的に乗ってみたいバスの番号やバスで通ってみたい地域を優先してピックアップしました。

ブログを通して、バス好きの皆さんとバス旅の面白さを分かち合えたら嬉しいです。

まず、起点を決めよう!

シンガポールの南に位置するMRT HarbourFront駅をスタート&ゴールに設定し、反時計周りで国全体を一周するプラン。(セントーサ島は省略)

シンガポール一周したバスルートを公開

決行したのは、ホリデー最後の土日。

日曜日運行していないルート(35)を優先するため、35に繋がるエリアを土曜日にめぐる事に。土曜に別の用事もあったため、2日間に分けて今回シンガポールを周遊することにしました。

乗り換えの際、停留所番号がとても役立ったので、停留所名とともに記します。

一日目

12:00スタート

※以下、表示順/停留所番号→停留所名→バスの系統番号

14119 opp VivoCity (MRT HarbourFront)→10→

92091 Opp One Amber→40→

84009 Bedok Int インターチェンジで水分補給&スナックタイム→35→(当初、チャンギビレッジ近くのバス停で別のバスに乗り換える予定だったが、35の端のバス停は下車しても関係者のみしか通行できないことが分かり、途中まで引き返す事に)→

85099 Tanah Merah Stn ExitA

14:25 下車。この後は予定があり、ここで終了

二日目

9:20スタート

85091 Tanah Merah Stn ExitB→24→

95129 Changi Airport Ter2→858→

65191 Bef Punggol Rd→118→

65009 Punggol Temo Int  トイレ休憩→117→68091 Aft Baker St 途中下車/ランチタイム  Wildseed Café at The Summerhouse→117→

58009 Sembawang Int→980→

57121 Opp Blk 115B 途中下車/シンガポール随一!センバワン温泉公園へ/カフェで休憩

→徒歩で最寄りのバス停まで移動

59271  Blk 118→965→

47009 Woodlands Temp Int トイレ休憩→925M(※当初925に乗る予定だったが、この日稼働していなかったので変更した)→

45139 Kranji Stn→160(170、178、961に乗車の場合は44029Bt Panjang Stn ExitA/Lrtで974に乗り換えれば、24009 Joo Koon Intに行ける)→

44139 Opp Blk26→974→

24009 Joo Koon Int トイレ休憩/スナックタイム→182 Tuas Linkエリアを往復→24009 Joo Koon Int

徒歩で移動

23371 Bef Joo Koon Int→192→

22009 Boon Lay Int→30→

14129 HarbourFront Stn Exit A

20:20 ゴール!!

バス一周にかかった時間は?使用したバスの台数は?

かかった時間:約13時間30分(途中下車、乗り換え、休憩時間を含む)

使用したバス:15台

バス旅で分かったこと。繋がっていない!シンガポールのバス路線

計画する上で一番の難所だったのはシンガポール北西に位置する
Sungei Buloh Wetland Reserve
周辺。

このエリアを走っているバスは925番系統(925A、925M)と975番。

しかし、この地域には、この2つのバスを乗り継げるバス停が徒歩圏内にありません。

BusRouter SG

スンゲイを始発、終着にする案も考えましたが、我が家からは遠い場所にあり、始発や終着駅にするのは現実的ではありませんでした。そこで、975番を使うのは諦め、925M番でスンゲイエリアに出入りすることにしました。 

おすすめルートをピックアップ

一周旅行で乗車した15台のバスの中で、印象に残ったおすすめルートをいくつか記します。

10 ザ・シンガポールの景色が楽しめる

BusRouter SG

ハーバーフロントを出て、しばらくすると見えてくるのは、オフィス街・ラッフルズプレイス。高層ビルの間をすり抜けながら観光名所でもあるラオパサの前を通ります。

マリーナのエリアでフラトンホテル、マリーナベイサンズ、エスプラネードなどシンガポールらしい景色が楽しめる路線です。

この他、518番は市街地のオーチャードやサマセット〜マリーナエリアを通るルートでシンガポール観光におすすめです。次に見たいエリアを考慮しながらバスルートを決めていくと良いかと思います。海外からの旅行者や来星したばかりの人にもおすすめのルートです。

40 カラフルなショップハウスを間近で見られる

BusRouter SG

カトンエリアを通るバスルート。観光本によく出てくる、いわゆる“プラナカンハウス”沿いではありませんが、窓に映るカラフルなショップハウスはかわいらしく、思わず写真に収めたくなります。

また、うまく写真が撮れませんでしたが、SiglapRdという閑静な住宅街を通り抜けます。シグラップは元々ヤシとナツメグのプランテーションが広がる海沿いの小さなカンポン(村)で、リトアニア出身の裕福なユダヤ系実業家、フランクルズ一家が土地を買収したことをきっかけに栄えるようになったそうです。

24 飛行機がよく見える!運が良ければ飛行機が目の前を走る様子も!

空港に入って行くときにさまざまな航空会社の飛行機を目にする事ができます。

運が良ければ、道路の目の前を飛行機が通り過ぎて行く様子を間近に見る事ができます。

空港内すべてのターミナルで停車するこちらのバスルート。個人的に面白いと思ったのは、それぞれのターミナルに入る前に一旦バスが停車し、待ち構えた空港警察が、その度バスの中を見回りチェックするところ。ターミナルごとに検査しているんですね!

チャンギ空港ターミナルに入る前に一時停止し、検査を待つバス

118 H D Bが大集結!

シンガポール一周旅の中で、特にたくさんのH D Bが建っていると感じたエリアがTampinesからPunggol地区です。様々な種類があり、その数の多さに圧倒されます。シンガポールらしい風景が楽しめる場所だと思います。

925M 隣国・マレーシア・ジョホールがよく見える!

日曜は925が運行していないので、925Mに乗車することに。片側にクランジ貯水池公園、反対側にジョホール海峡が見えます。マレーシア・ジョホールの街が海の向こうにはっきりと見えて、ワクワクしました。

スンゲイ地区に近づくほどに緑が深くなっていきます。

182 あっという間に満員バスに。Tuas工業団地の様子が間近に

ちょうど乗車したのが夕方という時間もあってか、Joo Koon インターチェンジから労働者らしき人たちが大勢乗車してきました。MRT Tuas Link駅あたりからさらに多くの人がバスに乗ってきて、あっという間に2階建てバスの1、2階席ともに満席に!まるでコンサートや花火大会帰りのバスの賑わい。シンガポールで初めて見た光景でした。近くに座った人に話しかけたら、どうやらTuasエリアには、労働者たちのドミトリーがあるという事。なるほど、そういうこともあって、この人の多さだったのです。

シンガポールにいるものの、どこか外国に来たような、うーん、どこか南アジアの雰囲気。インド系の人も多く見られました。

さらに、南に進んでいくと、積み重ねられたコンテナにタンク、太陽光パネル、煙の立つえんとつなど。このエリアならではのものが車窓から見えてきます。

車窓から気になったのが、工場やドミトリーなど、それぞれの建物の前に、かなり背丈の高い植物を植えているところ。木の向こう側が見えないようになっています。人と比べると、木がいかに大きなサイズか、お分かりになりますか?

そして、ここからもジョホール海峡の先に見えるマレーシアの街が見えます。最西端にいることが実感できます。

980 シンガポール唯一の温泉が近くにある!

980番は117番のルートを使う際にセットでおすすめしたいルートです。このルートの途中にシンガポール唯一と言われる温泉があるのです。

Sembawang Hot Spring Park

ここでは、天然温泉の足湯と温泉卵を作れます。

温泉公園内の遊歩道は緑が眩しく、色鮮やかな花々が出迎えてくれます。

遊歩道を抜けると、足湯スポットが見えてきます。

バス旅疲れを癒そうと、早速みんなで足を入れてみました。少しぬるっとした感じがして、気持ち良い!硫黄の香りが温泉に来たぞという気持ちを高めてくれます。スッキリして気持ちよかったです。

ただ、さすが温泉。少し浸かるだけでも血行が良くなり、汗が増してきます。常夏の国の日差しの下では、長くは浸かっていられません。日中は日傘にタオル、飲み物があると安心です。我が家のメンズはいつの間にか二人ともノースリーブ一枚になっていました。

公園内にはカフェがあります。足湯の後はここでクールダウン!そこから、またバス旅再開です。

足湯の後、カフェでクールダウン。まるで風呂上がりの父子

15台のバスを乗り継いだシンガポール一周バス旅行。中でも最もおすすめしたいバスルートやバス旅で役立つアプリなどを後編でご紹介します。

引き続き、ご覧いただけたら嬉しいです。

(止)

 

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