コロナ禍で変わった!日本⇆シンガポールの入国&隔離 後編
コロナ禍で変わった!2022年シンガポール⇄日本の水際対策をテーマにお届けしている今回。
(前編についてはこちら!)
夫が先にシンガポールに戻り、私が息子と一時帰国からシンガポールに戻ってきたのは1月末ですが、前回2020年9月にシンガポールに入国した時とはずいぶん空港検疫やStay Home Noticeのあり方が変わっていました。
そこで、後編はシンガポール再入国時の手続きや最新の自宅隔離事情についてレポートします。
日本→シンガポール。(1月末時点)
日本出国前に準備したもの(パスポートやICカード・Trace Together Appなど基本的なもの以外。)
①P C R検査または抗原検査(出国前48時間以内)→英文の陰性証明書を取得
私の場合、大阪でP C R検査または抗原検査が受けられるところを探したのですが、TeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)指定のクリニック自体が滞在先の近くにありませんでした。
結局、利便性と価格面から関西空港の国際線出発ロビー階にあるクリニックで抗原定量検査を受けました。(利用したクリニックはこちら)価格はリアルタイムR T -PCR検査2万2000円、抗原定量検査1万1000円(各税込)。
このクリニックでは抗原定量検査の場合、検査当日最短1時間半で結果が出ると聞いていましたが、実際はお昼過ぎにテストを受けてその後1時間くらいで結果が!想定より早く陰性証明書を受け取ることができました。
※クリニックによって検査代金がずいぶん異なるので、滞在中早めにチェック&予約しておくのが安心かと思います。抗原検査を選択する場合はクリニックによって種類が異なるため(私が受けたクリニックで採用している抗原定量検査はECLIAでした。)、シンガポール入国にあたって許可されているものかどうかあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
②S G Arrival Cardの申請(入国3日前から当日まで)
③事前に申請した(再)入国承認(Entry Approval)のコピー
④新型コロナワクチン接種証明書
チャンギ空港の様子、そして検疫はー
明け方にシンガポールのチャンギ空港に到着。日本の空港に到着した時のように一方通行の専用の道が作られて他の便を利用する人たちと接触しないということはありません。他の国に出発を控えた様々な国籍の人たちと途中ですれ違いました。
12月、日本で長い時間を空港検疫に割いたので、シンガポールに到着してからチャンギ空港での手続きのスムーズさに正直「え?もう終わり?」と拍子抜けしてしまいました。というのも、、、
チャンギ空港到着時に提示を求められたのはパスポートと搭乗券のみ。
日本では複数の書類を複数箇所で複数の人に確認される作業がありましたが、そういったことは一切ありませんでした。
結局、再入国前準備した資料については日本を離れる際、関西空港のチェックインカウンターでワクチン証明書や抗原検査の陰性証明書、再入国申請書類などについて提示が求められた、一度きりでした)
到着後シンガポールの空港ではP C R検査を受ける必要がなく、係の人から7日間の自宅待機について改めて確認があった程度で、所要時間はほんの5分くらいだったかと思います。
その後荷物を受け取ったら、特にどこかに待機することなく空港前に並ぶタクシーを拾い、帰宅・・・というスムーズな流れでした。
2020年に母子で渡星してきたときは、入国審査を終えて荷物を受け取った後しばらく待機時間があり、行き先を告げられないままリムジンバスで隔離施設のホテルに向かう→隔離生活中のオリエンテーション→隔離部屋に移動というドキドキハラハラが待っていたので、ずいぶん変わったなあという実感がありました。
隔離中の過ごし方の違い(2020年9月と2022年1月末の比較)
2020年9月時点
・政府指定の隔離施設で14日間隔離(1日3回食事付き。)
・位置情報を監視するために政府指定のアプリHomerのインストール+常時起動が必要
・1日3回、自撮りした顔写真をアップロード、体温や体調についてのアンケートに答えて政府にレポート提出する
・毎日シンガポール政府から着信あり
・隔離終了4日前にP C R検査(隔離施設で)
・隔離終了については、Homerアプリが隔離終了時刻までカウントダウンしてくれた。
・隔離終了後も部屋で待機し、チェックアウト許可の電話を待つ。
・スタッフの誘導の下、隔離者専用の出口からタクシーを呼び帰宅。
2022年1月末現在
・7日間のStay Home Notice。自宅隔離可能。
・到着から3日後、初めて政府担当スタッフから着信。7日間の隔離中4回電話があり、そのうち1回だけビデオ通話があった。その他はオフカメラの通話。(毎回F I Nナンバー、ビザの種類、電話番号、住所などの確認あり。)
・隔離終了2日前にP C R検査。会場までの往復はタクシーを使用(特に指定無し。通常通りGrabやGojek、ComfortDelGroアプリからタクシー予約可能)
・最終日朝にA R T抗原検査のセルフテスト
(P C R検査会場の出口でA R T検査キットを配布される。検査結果を政府に報告するようQ Rコードも一緒に配られる。)
7日間のStay Home Noticeを終えて・・・
今回は隔離者専用のアプリはなく毎日1日3回の健康報告義務もなしだったので、電話や健康報告の時間を四六時中気にしなければならない前回の隔離とは心的負担が大きく違いました。何より自宅で過ごせるというのは良いですね。
一方で、今回自分の隔離明けがいつと明記されたものはなく、前回の隔離の時のように隔離明けをカウントしてくれていたアプリもなし、隔離明けの日について特に自分から尋ねない限り政府から連絡もなかったため、自分で隔離明けがいつになるかを把握しておく必要がありました。
少々戸惑った隔離7日の定義。
2020年9月に隔離した際は、14日間と定められていました。
そのときはPCR検査の陰性結果は隔離終了2日前に知らされていましたが、アプリで隔離終了を通知されたのは15日目の正午。さらにその後施設のチェックアウトまで数時間部屋で待機しなければならなかったため実質15日間の隔離でした。シンガポール到着が深夜で施設には15泊したため、気持ち的にはもっと長く感じました。
一方、今回2022年1月の再入国では、S H Nは到着日を含む7日間。
特に自分の隔離終了日について明記されているものがないため念の為M O Mに確認すると、Web上で隔離がいつまでか確認できるサイトがあり、案内してくれました。到着日を入力すると自動的に隔離が明ける日を表示してくれます。
(7-day SHN Calculatorについてのページはこちら)
旅行帰り、ご自身の隔離がいつまでか確認したい方は参考にしてみてください。
余談
海外に渡航する方の多くが利用する空港の免税店。関西空港はコロナの感染対策でラウンジが休止、中の飲食店や多くの免税店は閉まりひっそりとしていて、私が利用した時間(午後11時台のフライト前)は免税店が1ヵ所のみオープンしていました。お土産用のお菓子を空港で手に入れたい!という方、お菓子については種類が少なかったですがいくつか置いてあります。化粧品、香水・酒・タバコなどもこちらへGO!(KIX DUTY FREE本館北店 営業時間:午前8時〜午後10時半まで)随時まとめ買いで割引になるキャンペーンなども行っていて、お得に買い物できました。
まだまだ感染の収束が見えない状況ですが、どうか来年のこの時期には世界中行き来できる世の中になっていますように!
今回前編後編に分けた長編レポートになりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。様々な事情で一時帰国を検討されている皆さんの少しでもお役に立つ情報となれば嬉しいです。