海外に引っ越すと、日本の運転免許証の更新手続きの度に帰国が必要になりますね。中には免許が失効しそう・失効してしまった人もいるのではないでしょうか?免許が失効してしまった時、日本でどのような手続きが必要になるかを実際の経験をもとに解説。この記事を読むと、免許更新手続きの流れが分かります。
失効した免許更新手続き~出国スタンプがない!~
こんにちは、Fioです。
3月下旬から、一気に緩和となったシンガポール。コロナ後にシンガポールに着任した私は「元のシンガポール」にこれから次第に戻っていくのが楽しみなような、一方で混みあうことを考えると、のんびり楽しめていたこれまでと変わってしまうのがちょっと寂しいような、変な気持ちです。
さて、2月に入国許可申請が不要になったタイミングで、これは!と思いバタバタと一時帰国を決め、3月下旬から日本に一時帰国していました。久々の桜咲く日本と温泉、、だいぶ心が潤いました笑
そして、帰国時にはやらねばならぬ手続きが・・・
それは日本の運転免許の更新。この二年、一時帰国もままならず、運転免許が切れていた方も多いのではないでしょうか。私と同じような状況になっている方も多くいらっしゃるかと思うので、ご参考になればとご紹介させていただきます。
日本の運転免許からシンガポールの免許へ切り替えたい時の手続きVol. 1
日本の運転免許からシンガポールの免許へ切り替えたい時の手続きVol. 2
失効してしまった運転免許の更新
有効期限が失効してしまった免許は、海外赴任などの特別な事由があり、失効して3年以内であれば試験を受けることなく更新が可能です。
その際、提出するものが以下、5点あります。
*ご自身が申請する管轄地区の免許センターのWebサイトでもご確認ください。
- 住民票の写し(住民票を外している人はその除票)
- 「一時帰国滞在証明書」**管轄となる警察や免許センターWebサイトよりダウンロード
- 日本出国・帰国のスタンプのあるパスポート
- 失効した運転免許証
- 申請用証明写真1枚
2. 「一時帰国滞在証明書」は実家の最寄り運転免許センターのサイトよりフォーマットをダウンロードし、実家の父親を証明人として記載してもらいました。
今回、声を大にして注意喚起したいのが、3. の出国・帰国のスタンプがあるパスポートです。近年入国・出国ゲートの自動化が進み、またコロナ禍であったこともあり、人のいるゲートを通らずにうっかり出国スタンプ・入国スタンプのどちらかをもらい忘れてしまっていた!!!なんてことはありませんか?
私はまさに、20年3月当時、人気のない空港であれよあれよと自動化ゲートを通って、まあ落ち着いたら帰ってこれるかなんて思っていたせいで出国スタンプをうっかりもらい忘れていました。
出国スタンプをもらうには?
さて、もらっていなかった出国スタンプ(またはその証明を)、どうやって手に入れるかというと、法務省に「出入国証明書申請」をして、郵送してもらうことになるようなのですが、それには通常1か月かかるそうなのです。
この情報、日本到着後に確認し、1か月も日本にいる予定はなかったので、「終わった、、ついに再試験か、、」と一気に血の気が引きました。
しかし、諦められず、
- この一時帰国は「更新ができない事由がやんだ」タイミングではないとして、次回帰国時に運転免許更新可能か
- 手持ちのシンガポールの運転免許証を日本の免許に書き換え可能か
- 出国スタンプはないが、着任した国の入国スタンプで出国の証明にならないか
の3点を確認したいと最寄りの免許センターに相談してみました。すると、1は可能。2も可能。でも1日では発行できない。3は不可。日本の出国スタンプ以外認められない、との回答でした。また、親切な担当の方が、出入国証明書の申請は1か月もかからないと思うが、法務省の担当部署に電話してみた方がいい、とアドバイスをくれました。
法務省担当部署へ電話をしてみると、同様の問い合わせが多いのでしょう、てきぱきと状況を把握していただき「出国された空港はどちらですか?」と聞かれました。「羽田です」と答えると、羽田空港の担当部署の番号を教えていただき、そちらに電話して、状況を説明したら、空港でスタンプが押していただけるといわれたのです。「え!2年前の出国スタンプ、押してくれるんですか!!」喜び叫ぶ私。
そして羽田空港へ・・
教えていただいた羽田の担当部署へ電話し、出国日などの情報で実際の出国データと照合していただいた後、翌日、何時に来れるか確認を受け、何時とお伝えすると、到着階のタリーズコーヒーの前で待ち合わせとなりました。当日タリーズコーヒーに到着した後、再度同じ番号に電話。(担当者の方のお名前をいただいておいた方がベター)数分待っているとドアの向こうからご担当の方がきて、私の名前をパスポートを確認。パスポートをもって捺印に戻ってくださり、15分程度待っていたら出国スタンプ入りのパスポートを持ってきてくれました。押したてほやほやの出国スタンプをこんなにありがたく見つめたことはありません笑
こうして無事出国スタンプをもらって、無事、運転免許の更新を受けることができました。(免許センターによっては失効している免許証の更新にあたっては受付時間を限定している場合もあるので、事前確認を!)
コロナ禍に出国した人たちへの救済措置として一時的に対応されているのかもしれませんので、恒久的にこのような対応をしていただけるかわかりませんが、日本人の細やかさを感じる大変ありがたい対応でした。私の場合は慌ててこのような手続きとなりましたが、空港が近くではない、時間に余裕があるなど、状況が異なる場合は、余裕をもって確認されることをお勧めします。
短期間の滞在で出国スタンプがなくて困ってしまった方がいたらご参考になれば幸いです。
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駐在1年生のフィオがつづるシンガポールレポート。 大学時代にニュージーランドに留学し、バックパッカー/一人旅の楽しさを知る。海外勤務を目指し輸出入手配の仕事に。インドネシア、タイ勤務を経て、2020年3月下旬シンガポールへ。「如何によい歳の取り方ができるか」が最大の関心事で、美容情報収集に勤しむ。新鮮な目でシンガポール生活をつづります。 個人インスタ:@fio_singapore もチェックを