【LIFEコラム】豆知識:シンガポール生活のキホン情報vol.6 (禁止事項)
シンガポールで生活を始めた人が最初に感じるのは、シンガポールって安全で清潔、快適!ということでしょう。しかしながら、それを支える禁止事項が多いのも事実。数人に1人が外国人で、人の入れ替わり多いとあって、常に新陳代謝しているこの国で、なぜ禁止事項が多いのでしょうか。
最近生活を始めた人も、ずっと長く住んでいる人も、改めて「押さえておきたい3つの点」を確認してみませんか?
スタッフに聞いたこぼれ話もぜひチェック!
とにかく禁止事項が多い&具体的な罰金金額の明示&刑罰!
安全かつ清潔な環境を保つには、犯罪がないこと、街にごみや廃棄物が落ちていないことが必要ですよね。違反すると罰金と(または)刑罰というのが法律で決まっていて、禁止事項に加えて罰金の具体的金額が明確に掲示されていることが多いです。Fine City(罰金都市)といわれるゆえんが、ここにも。
上の写真はMRT内の掲示。日本では月極の駐車場に「違法駐車したら〇万円!」のように、限られた場所でしか罰金の具体的な金額を見たことがなかったので驚きました。罰金だけでなく、罰金と刑罰がつくものも多数あります。
- 鳥など野生生物への餌やり 最高$1000
- 公共交通機関(電車・バス・タクシー)内での飲食 最高$500
- ガムの持ち込み 最高$10,000!
スタッフの話:
公園で鳩に餌をやるおじさん…日本ではいましたね。遠距離電車での食事や飲酒…、これも日本ではよく見かける風景でした。これらはとにかくNG。また、チューインガムは日本の空港で買ったものをうっかり持ち込まないようにしないといけません。ガム好きなお友達が日本から遊びに来るときにもぜひアドバイスを!
- 横断歩道以外での横断 最高$1000
- 公共の場での喫煙 最高$1000
- ごみのポイ捨て 最高$1000
こちらも、NGと分かっていて何かの拍子にやってしまうことがあるかも?たった数秒気を抜いただけで、大問題に。しかしながら、ガムの持ち込みが禁止になった背景には、電車のドアへのいたずらから運転に支障が出たなど、理由があったりします。やみくもにNGとういわけではないんですね。
ここまで見ると、多民族国家シンガポールの考え方としては、「事故や汚損が起きてからではなくて、法律で縛って未然に防ぐ&具体的に示す」ことが有効で効率的、という考えがあるのだと思います。
ここもかしこも…監視社会
監視カメラの数は、ある調査では、2020年に世界には7億7000万台のカメラがあったそうですが(ロシアや中国がトップ)、狭い国とはいえシンガポールにはCity中心に過密なためか、監視カメラが多い印象です。
監視カメラがあるということで、犯罪を事前に抑止できる効果もあり、コンドミニアム、ジム、ショッピングモール、フードコート、レストラン、受付などで張り巡らされていますよね。どこへ行っても360度自分は見られている、という意識を持たないといけません。ニュースサイトでも、証拠として監視カメラに映った画像をもとにしたニュースを目にすることがありますよね。
スタッフの話:
噂では、いわゆるお掃除スタッフさんも人々の生活の監視に一役買っていると聞いたことがあります。コロナ対策で赤いシャツのアンバサダースタッフが、マスクやソーシャルディスタンスの順守状況を見て回っていたように(これは海外メディアでも取り上げられていました!)、そう、カメラだけでなく、人も常にあなたの言動を見ているのですよ…!
※そして、何かあればすぐ報告することにも慣れているのです ←ここ重要。
ですので、迷惑行為だとすぐに思われれば、即、管理会社や警察へ伝えられます。遅くまでお酒を飲んで羽目を外すとか、大声でさわぐとか、そういったことも近隣住民の迷惑行為になりますので、やはり注意したいですね。
スタッフの話:
ある日の日曜の午後、MRT内でお酒に酔った中年男女が大きな声で騒いだり吊革にぶら下がってふざけていました。オーチャード駅についたとたん警察が彼らの前に現れ、たしなめていました。カメラでチェックされていたのかもしれませんが、この間、たった数分程度。速い展開にビックリしました。
軽犯罪はある!
これだけ細かいルールがあるためか、いわゆる物理的な重犯罪は他国に比べて発生件数が少ないようです(例えば2016年のものですが、銀行強盗などもこの記事によるとほとんど発生していないようです)が、警察の2021年のレポートによれば、詐欺の件数は増えています。また、編集スタッフでも学生時代に痴漢の被害にあったという人もいます。スマホによる盗撮などにも目を光らせたいものです。
ますます観光客が増えていき、公共交通機関が込み合うと比例して、スリや窃盗等の数も増加。トラブルは身近なところに潜んでいるもの。しっかり気を引き締めていきましょう!
まとめ
いろいろな人が増えれば犯罪も増える、違反も増える。だからちゃんと法律で縛る。発生を未然に防いで快適な暮らしを維持する。
歴史的に見ても、外国からの影響が大きかったシンガポール。自分の国を自分たちでちゃんと守る、という意識が強くなるのは当然のことかもしれません。
禁止事項が多い、その裏にある考え方にも、今一度考えを巡らせたいものですね。
▼前回ののLIFEコラム(No.5)はコチラ
マンゴ編集部
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