多くのビジネス成功者、豊かで幸せな人生を手に入れた人達と付き合ってきた小林昇太郎氏によるビジネスパーソンのためのコラム 。今回のテーマは 、価値ある情報の正しい扱い方。どんなに価値のある情報も、その扱い方如何で、情報の価値そのものに加えて、あなた自身の信頼をも損ねてしまうおそれがある。
今回もビジネス成功者から学ぼう。
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*コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第1回
*コンサル小林昇太郎のビジネス・エッセンス 第2回
手にした情報の価値をさらに高める
世の中、膨大な情報で溢れている。世界中で起こっているニュース、疑問に思ったことはすぐに検索、お気に入りのタレントやアスリートの日常も、ほぼリアルタイムで知ることができる。
しかし多くの情報にアクセスできることと、ビジネスの成功につながる価値ある情報を手に入れることは別であり、前回のコラムでお伝えしたように価値ある情報は「正しいタイミング」で「正しい人」からもたらされる。そして、成功に向けて押さえておくべき次へのステップは、価値ある情報の「正しい扱い方」。ここを誤ると、せっかくの情報が台無しにし、これまで信用を築き、情報をもたらしてくれた人からの信頼も一瞬にして失墜しかねない。
成功者とはどう情報を扱うのか。それをイメージするのに、価値ある情報を果実に例えると分かりやすい。収穫したブドウを美味しそうだとすぐに食べてしまう人と、収穫したブドウをすぐには食べず、時間をかけてワインを作り上げる人。
長く成功し続けている人は後者の傾向が強く、時間をかけて情報(ブドウ)の付加価値を上げ、収益性の高いもの(ワイン)にし、さらに情報と時間をかけてより価値あるもの(ヴィンテージワイン)にしていく。
成功者の情報の扱い方とは
金銭や名声など、短期で手に入れられる情報を持っていても成功者は安易にそこには手を出さず、一見すると慎重すぎて逆にチャンスを逸するのではないかと心配してしまうこともよくある。
情報を外に簡単に漏らすことも一切なく、情報を共有した信頼する相手が情報をオープンにすることもよく思わない。一貫してそういった姿勢だからこそ、目先の利益に惑わされず、ビジネスやこれまで長く継承してきたものを守り続けることができる。
価値ある情報を手に入れた時、その鮮度が高い内に、できるだけ早くそれを利用してビジネスで収益を上げ、自分自身のブランドを高めることもビジネスを進めていく上で必要なことだが、時としてそこには成功者が持つ、情報の扱い方の常識もあることを忘れてはならない。そこに意識を向けることで、今まで以上にビジネス機会を増やし、より大きな成功へ近づくことができるようになる。
次回も少しでも皆さんの日常に役立つ情報をお伝えしていきたい。
◆著者紹介
小林昇太郎(こばやし しょうたろう)
(Photo by Masaya Abe)
商社、非鉄金属メーカーを経て、船井総合研究所に入社。経営戦略事業部にて富裕層ビジネス研究会を立ち上げる。大手自動車メーカーのビジネスカレッジ講師、韓国ソウル市諮問官、その後、株式会社LUFT ホールディングス取締役 経営戦略室 室長を経て2019 年2 月 株式会社Bizres 代表取締役に就任。経営者に時流の情報を提供する、事業維新‐What!? を主催。地域創生、活性化をテーマにコンサルティング活動を行なっている。著書に『ビリオネアビジネスの極意 』『絶対に断れない営業提案』『図解 富裕層ビジネス最前線』などがある。YouTube にて「事業維新チャンネル」配信中。