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眞方アナの教えて!シンガポール vol.18

シンガポールで「子どもの日」イベント

♪屋根より高い鯉のぼり〜

こんな歌を口ずさむ季節になりました。

 

「子どもの日」を前に

週末、シンガポールの日本人会では子どもの日を祝う無料イベントを開催!

 

家族で参加してきたのですが、

「子どもの日の集い」イベント約40分という時間の中で紙芝居あり、クイズあり、手遊びあり、かぶと作りありの大充実の内容!

今回はイベントの様子と子どもの日にまつわる内容をレポートします。

 

イベント当日。

まず会場となった部屋。扉を開けると、大迫力の鯉のぼりが迎えてくれます!これだけでも日本に帰ってきたような気分になれました。

 

日本では、G Wに入る頃になるとあちこちで見かける鯉のぼり

 

ここで問題です。

みなさん、飾るものがなぜ”鯉”なのかご存知でしょうか?

 

おめでたい“鯛”“マグロ”ではなく、なぜ“鯉”なのか?!

シンガポールの自宅ではミニチュア鯉のぼりを飾っています。

恥ずかしながら、これまでなぜ鯉かということを考えたことがなかったのですが、

今回参加したイベントで鯉のぼりにちなんだ紙芝居があり、そのことについても学ぶことができました。

 

タイトルは「こいのぼりさんありがとう」(櫻井信夫・作)

 

「絵本と紙しばいの会」の皆さんが読み聞かせをしてくれました。

 

この作品によると・・・

若葉の頃になると、川に泳いでいる鯉が川を遡り始めるそうです。

他の魚では落ちてしまって登れないような激しい滝も鯉は登りきり、

竜王になって空まで登っていく・・・これが鯉の滝登りという言い伝えで

 

力強い鯉の姿から

鯉の滝登りのように子どもが元気にすくすく育って立派な人になるように

子どもの日には鯉のぼりが飾られるようになったんだそうです。

 

日本に住んでいたら特に気にすることなく飾っていたかもしれませんが

シンガポールに住んだことでこのような機会を得ることになり、

日本の文化を学び直す良いきっかけになりました。

 

紙芝居の後開かれたクイズでは、子どもの日の食べ物にちなんだクイズもありましたよ!

【問題】端午の節句の縁起物として子どもの日に食べる食べ物はなんでしょう?

 

①ちまき

 

②柏餅

 

③おにぎり

 

みなさんの頭に浮かんだものはなんでしょうか。

 

 

私の頭に一番に浮かんだものは①ちまき でした。

 

正解は・・・①ちまき②柏餅 2つとも正解です。

 

会場では関東柏餅関西ちまきを食べるという話を聞きましたが、

関西出身の夫の実家では柏餅を食べていたそうで息子の初節句も義実家では柏餅でお祝いしました。県によっても多少異なるようですね。

 

九州出身の私は端午の節句の頃は「ちまき」を食べていましたが、

それこそ九州で“ちまき”と一口に言ってもで食べるものが全然違います。

 

子どもの頃住んでいた福岡で、当時「ちまき」として食べていたのは

笹の葉に包まれた白い餅でした。

子どもの日近くなると学校の給食などでもちまきが出てきていたのは思い出深いです。

 

一方、祖父母の家があった鹿児島

ちまきと呼ばれていたのは白いお餅ではありません。

別名「あくまき」とも呼ばれ、

竹の皮に包んだもち米を灰汁で煮込み茶色に色づいたお餅です。

実家の母がちまきの写真を送ってくれました。

砂糖を混ぜたきな粉をかけると、またこれがとても美味しいのです。

 

ちなみに「ちまき」は古代中国で人の供養のために川にちまきを流していたことが由来で日本に伝わったもので、子どもの健やかな成長を祈る気持ちと魔除の意味が込められているそうです。

 

一方、「柏餅」柏の葉が新しい芽が出るまで木から落ちないことから「子孫繁栄」の縁起を担ぐと言われているそうです。

また、香りの良い柏餅の葉には魔物を防ぐ力があると言われていて

子どもの日に災難や病気にとりつかれないように祈って食べるのだとか。

 

意味を知って食べるとまたそれぞれの食べ方が変わりますよね。

 

さて、クイズのあとは手遊びで楽しんで

最後はお待ちかねの「かぶと作り」です。

 

それぞれ親子で席につき、

用意されていた厚めの紙を使って親子で一緒に作りました。

 

これが思った以上に簡単!

(インターネットでも「折り紙」「かぶと」で検索するとすぐに折り方が出てきます。)

 

あっという間に可愛いかぶとが完成しました!

鯉のぼりがアクセントになっていてまた素敵です。

 

帰り際にお菓子のプレゼントもあり、

息子はかぶとを被って大喜びでお菓子をいただいて帰りました。

 

シンガポールでも日本同様にお祝いをしてもらえる環境があるというのはとてもありがたいことです。

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため例年のようには開催できなかったようですが、

感染対策をしっかりとった上で

子どもたちが喜ぶ内容をたくさん詰め込んでイベントを開催してくださった

関係者の皆様に心から感謝しています。

 

日本人会の会館ロビーには鯉のぼりが天井高く泳いでおり、鎧飾りが展示されています。

このような場所でお子さんの”今”を写真に残すのも良い記念になりそうですね!

 

シンガポールでは子どもの数が総人口の約12%

先進国の中では日本と並んで最下位だという話もイベントで聞きました。

シンガポールでも少子化が進んでいるのですね。国の、いや世界の宝である子どもたち。

 

世界中の子どもたちの健やかな成長を祈って子どもの日、おめでとうございます!

シンガポール日本人会

120 Adam Rd, Singapore 289899

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