ITサポートのプロ集団、Kawatecによるコラム。第8回目となる今回は、シンガポールで日本語のパソコンを購入する方法についてお伝えします。
弊社にお問い合わせいただくご相談の中で、常にお問い合わせ数上位に入ってくるものの一つに日本語パソコンの購入があります。
シンガポールでも日本と同じように家電量販店でパソコンを購入することができますが、購入時は言語の設定が英語になっています。
英語のまま使うこともできますが、日本語に慣れている方にとっては、英語表示は何かと不便を感じる機会が多いかと思います。
下記はシンガポールでのパソコン購入時によく寄せられるお問い合わせの例です。
・日本でパソコンを買う場合と何が違うの?
・日本から持ってきたパソコンはシンガポールでも使えるの?
・英語のパソコンを使っているんだけど、日本語に変更できるの?
・購入したパソコンが壊れた場合の修理はどうしたらいいの?
今回は弊社へのお問い合わせを元に、シンガポールでの日本語購入パソコンについてまとめました。
日本でパソコンを買う場合と何が違うの?
下記が日本とシンガポールでのパソコンの主な違いになります。
・電圧
・表示・入力言語
・キーボード配列
・充電ケーブルの形
・保証・修理サービス
電圧
日本の電圧は100Vですが、シンガポールの電圧は220~240Vです。
そのため、日本からシンガポールに持ち込んだパソコンに関しては、変圧器を使用せずにコンセントに接続するとパソコンが壊れてしまいます。
ただ、ほとんどのノートパソコンは100~240V対応のACアダプターを使用しているため、日本でもシンガポールでも変圧器無しで使用できます。
デスクトップパソコンの場合は、変圧器を使用するか、デスクトップ背面の電源部分にある電圧切り替えスイッチを100Vから230Vに切り替える必要があります(電圧切り替えスイッチはパソコンによっては搭載されていません)。
これはシンガポールから日本にパソコンを持っていった場合でも同様です。
いずれにしても、パソコンによって対応が変わりますので、対応が不安な場合は弊社にお問い合わせいただくか、パソコンのメーカーサポートに確認していただくことをおすすめします。
表示・入力言語
シンガポールで購入したパソコンは全て英語表示・英語入力のみになっています。
Windows10もしくはMac OSのパソコンの場合、パソコンの言語設定から日本語に変更することができます。
また、ソフトウェアも同様に、例えばマイクロソフトのオフィス製品(ワード・エクセルなど)もこちらで購入するとデフォルトが英語となっていますが、日本語を選んでソフトウェアをダウンロードすることで、日本語に変更することができます。
現在では多くのソフトウェアがインターネットからのダウンロードに対応しているため、必要なときに必要な言語のソフトウェアを自由にインストールすることができます。
キーボード配列
日本で購入したパソコンは日本語(JIS)配列、シンガポールで購入したパソコンは英語(US)配列になっています。
日本語配列
英語配列
ABCなどのローマ字部分のキー配列は同じですが、キーボードを使用する上で主に下記のキー配列が異なります。
・記号の位置(例:アットマークの位置が、日本語配列は「L」キーの近くにあるが、英語配列は「2」キー上にある)
・エンターキーの形(日本語配列はエンターキーが大きいが、英語配列は小さい)
・日本語・ローマ字切り替えボタンの有無(英語配列には切り替えボタンが存在しない)
英語配列のキーボードには日本語とローマ字の切り替えボタンがないため、「Alt」キーを押しながら「`」キーを押して切り替えを行います。英語配列に慣れてしまえば、どちらのキーボードでも機能には差がないので、パソコンの使用に問題はございません。
どうしても日本語配列を使用したい場合は、日本語配列のノートパソコン、もしくは、外付けの日本語キーボードを国外から輸入する必要がありまます。
充電ケーブルの形
日本で購入したパソコンのケーブルプラグは2ピンになっていて、シンガポールで購入したパソコンのケーブルプラグは3ピンになっています。
日本のケーブル
シンガポールのケーブル
日本のケーブルをシンガポールで使用したい場合、変換アダプターを使用することで問題なくコンセントに接続できます。
変換アダプター
保証・修理サービス
パソコンを購入すると、1~3年程度のメーカー保証が付いていることが多いです。
保証は購入した国のみ保証サポートが受けられる場合と、複数の国で保証サポートが受けられる場合があります。
これらの条件はパソコンのメーカーや機種によって異なります。メーカーに問い合わせを行うことで確認することができます。
また、保証外の修理に関して、例えばパソコンを落としてパネルを割ってしまった場合などは、パソコン修理業者に依頼して修理を行うことになります。
日本語キーボードの交換やパネル交換などが必要な場合は、モデルによっては交換用パーツがシンガポールで流通していないため、日本からパーツの取り寄せを行って修理を行います。
シンガポールで日本語パソコンを購入したい!
Kawatecで販売しているパソコンは、表示・入力言語を日本語環境に変更してお渡ししております。
また、パソコンのデータ移行が必要な場合でも、既存のパソコンと同じ日本語環境のまま使用できるようサポートさせていただいております。
また、特定のモデルのパソコンがほしいけれどシンガポールで見つからない場合には、世界中のサプライヤーに問い合わせを行って取り寄せることも可能です。
お見積りやご依頼に関しては、カワテック営業担当の福田までご連絡をお願い致します。
Kawatec Pte. Ltd.
2007年に設立したITサポートのプロ集団。日本を離れ、シンガポールに進出した法人様が安心して業務に打ち込める環境をサポートしたい想いで、親身なITサポートサービスを続けてきました。パソコンの導入・修理・サポート、サーバー、ネットワーク構築、LAN構築から電話回線引き込みまで、業務に欠かせないオフィスのIT環境のすべてにワンストップで対応します。