子育てスペシャル ベテランママ・パパ向け

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2019月4月5日(金)

人気幼稚園「viv’s schoolhouse」のアクティビティを体験レポート

ここシンガポールには様々な幼稚園があります。たくさんありすぎて一体どこがいいのか分からない、どこがどう違うのか分からない、と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな中、2018年に「Best In Bilingual Immersion Programme 2018」「Best Experiential Learning Programme 2017/2018」という2つの賞を受賞した幼稚園があります。
今回はその「viv’s schoolhouse」のアクティビティを体験レポート。何がそんなに支持されているのか、その秘密に迫りました。


体験レポートに協力してくれた親子/溝端あゆみさん・賢悟(けんご)くん


来星2年目の溝端さん親子。 賢悟くんは2017年2月生まれ、元気盛りの2歳児。 現在、幼稚園を探し中の溝端さん。しかしそれぞれにどんな特徴があるのかよく分からず、幼稚園選びで迷っているのだとか。

 


シティ中心部、ホテルの中にある幼稚園

●階下は客室、4階は幼稚園

MRTブラスバサー駅より徒歩約1分。今回、アクティビティを体験させてもらう「viv’s schoolhouse」は、「HOTEL ROYAL @ QUEENS」というホテルの4階にあります。ホテルのロビーを過ぎたところにあるエレベーターで4階へ。

●靴箱に見る子どもたちへの配慮

 

エントランスを入ってすぐのところに、靴箱があります。一人ひとりの顔写真と名前が貼られていて、自分がどこに置くのか一目で分かるようになっています。毎日決まった場所に自分のものを置くという小さな配慮は、子どもたちの安心感につながります。 さらに、自分の持ち物と認識することで、愛着を持ってものを大切にする気持ちにもつながります。

園は広々としたワンフロアになっています。クラスを仕切る壁が低く、大人は全体を見回せるようになっています。

●世界の子が共に学ぶ、こぢんまりした幼稚園
「viv’s schoolhouse」に通うのは18ヶ月から6歳までの子どもたち。プレイグループ(18ヶ月~2歳児)、Nursery1(3歳児)、Nursery2(4歳児)、Kindergarten1(5歳児)、Kindergarten2(6歳児)の5つのクラスがあり、現在子どもたちは全部で40人。
シンガポーリアンと外国人はだいたい半分ずつで、日本人の子どもは現在2人なのだとか。シンガポール、日本、アメリカ、ハンガリー、インドネシアなど様々な国の子どもたちが、言葉や文化を越えてともに遊び、ともに学んでいます。


クッキングのアクティビティを実際に体験!

今回、賢悟くんが参加したのはクッキングのアクティビティ。ここ「viv’s schoolhouse」では、毎週金曜日の午前中にクッキングのアクティビティが行われます。
クッキングはプレイグループ・N1・N2が一緒に、K1・K2が一緒に行います。賢悟くんはプレイグループ・N1・N2のグループです。

●先生の数が多いのは子どもたちをしっかり見守るため
この日作るのはカップケーキ。
約20人の子どもたちが円上に座り、その真ん中にメインの先生が立っています。まわりではサブの先生たちが子どもたちをサポート。
先生の数が多いな、という印象です。それもそのはず。子どもたちの日々の成長をしっかりと見守れるように、子どもたちが自分のペースで自分の好きなものを通して学びを広げられるように、先生の数を多めに設定しているとのこと。

プレイグループとN1は、先生1人に対して子どもは5人。N2は先生1人に対して子どもは8人、K1とK2は先生1人に対して子どもは10人と設定しているそうです。
体験で訪れた賢悟くんに先生が一人ついても、まだまだ他の子も見守れるほど。

●実体験を通じて丁寧に教えていく
さて、カップケーキ作りは進んでいます。
メインの先生がカップケーキの材料を一つひとつ説明していきます。
まずは写真と文字が書かれたカードを、そして実物を、一人ひとり順番に見せていきます。
じっと観察したり、匂いをかいだり、子どもたちはみな興味津々です。

(子ども)「せんせい、これはチーズ?」
(先生)「チーズに見えるね。形が似てるね。」
(別の子ども)「ちがうよ。それはチーズじゃなくてバターだよ」
(先生)「本当?じゃあ、チーズだと思う人はいる?バターだと思う人はいる?」
先生と子どもたちが常に対話を繰り返しながら、アクティビティは進んでいきます。
自分の考えを安心して発言したり質問したりできる雰囲気を作るよう、先生たちは心がけているそうです。
そしてそれが、より深く物事を探求し、知識を広げるきっかけになるとのこと。
先生と子どもたちとの距離がとても近いようです。

(先生)「カップケーキを作るには何の材料がいると思う?」
(子ども)「おさとう!」
(先生)「そうよね。これがお砂糖です。砂糖。他に何が必要か知ってる人はいる?」
(子ども)「ぎゅうにゅう!」
(先生)「そう!牛乳は強い体を作ってくれるのよね」
自分が食べるものに興味を持ち、どんな働きがあるのか知ることも大事な学習。
ものの名前も正しく発音します。

(先生)「これは何か分かる?」
(子ども)「たまご!」
(先生)「そうよね。先生は玉子を何個持っている?」
(子ども)「3こ!」
(先生)「あたり!ではこの中に小麦粉を500グラムいれるよ」
楽しい活動に算数の要素も盛り込んでいきます。

 

材料を混ぜ合わせる作業も一人ひとりが実際に経験します。
(先生)「ここを持ってあげていてね」
材料を混ぜる間、動かないようにボウルを持つのは隣の子。友達と協力することも先生は実体験を通して教えていきます。
教えるのではなく、実体験から学ぶこと。これは「viv’s schoolhouse」が大事にしている大きなコンセプトの一つです。

●子どもの年齢に応じて変わる接し方


ふとK1・K2のクッキングアクティビティ様子に目をやると、先生はほとんど手伝わず、見守るのみ。
ボウルを持つのも、混ぜるのも、子どもたちが自発的に行っています。


園内のあちこちを歩くと見えてきた「viv’s schoolhouse」のあれこれ

●それぞれの個性を大事にした制作物


室内の壁には子どもたちのクラフトが飾られています。同じようなものはあまりなく、それぞれの作品に個性が垣間見えます。そこから、子どもたちの自主性を大事にしている様子がうかがえます。

●先生が良いと思う本を読み聞かせる


すぐ近くに国立図書館があるという好立地を生かし、2週間ごとに先生たちが自ら本を借りに行くのだとか。一度に何十冊も借りるので、それは大変な重労働。だけど、先生がチョイスした本を子どもたちは毎回楽しみにしています。

●みんなの家族をみんなで大事にする


室内の壁のあちこちに子どもたちの家族の写真が貼られています。家族を大切にする。これは、ここ「viv’s schoolhouse」の大きなコンセプトの一つでもあります。

●みんなが使うものは誰もが分かりやすいように

何をどこに置くのか、どんな風に置くのか、分かりやすく写真と文字で示されています。 みんなで使うものだからこそ誰もが分かりやすいように、の配慮です。

 


ブレックファスト、ランチ、おやつで、子どもに必要な栄養をしっかりと

●毎日の食事が健康な身体を作る


玄米や全粒粉のパスタ、牛乳や季節ごとのフルーツなど、バランスの取れた毎日の食事も魅力的。不足しがちな繊維やカルシウムなど、育ち盛りの子どもたちに必要な栄養をブレックファストやランチ、おやつでしっかり取れるよう、園内シェフが作っています。ときには海藻や豆腐のお味噌汁も登場するのだとか。
「栄養が高くてヘルシーなお味噌汁は子どもたちにも人気なんですよ」と創設者のヴィヴィアン先生。
アレルギー対策もしっかり。誰にどんなアレルギーがあるのか、誰が見ても分かりやすいように工夫されています。


楽しそう!と思える活動を通じて学習する

●学びに大事なのは自分に自信を持つこと


英語と中国語のリーディングやライティングの学習も行います。
学習と言っても、年齢やその子たちに合った方法で、遊びを通じて学んでいくというもの。
子どもたちは「やった!出来た!」という自信を持つことで、「もっと知りたい!もっとやってみたい!」と新しいことに挑戦するようになるのだとか。K1やK2の子どもたちの中には、読み書きが得意でグラマーも十分に理解している子も多いのだそうです。

●月に一度はフィールドトリップも
「viv’s schoolhouse」には、クッキングのほかspeech & drama、music & movement、water activity、monthly field tripなど、「楽しそう!やってみたい!」と思えるアクティビティがたくさん。子どもたちが色々なことを経験する中で自信が持てるようにしています。

●ちゃんとお行儀良く、ちゃんといっぱい遊ぶ
子どもはじっと座っておくのが辛いもの。座ってする活動のあとは元気に体を動かして遊ぶ時間を取るようにしているそうです。
静かにしておく時間と元気に動く時間をバランスよく配分すること。
そこでもまた「やった!最後まで静かに座って過ごせた!」という子どもたちの自信につながるのだとか。

●様々な国の子が集まっているからこそ
「viv’s schoolhouse」ではシングリッシュは聞かれません。
ヴィヴィアン先生ご自身も学生時代をアメリカで過ごしたということもあり、くせのない英語が子どもたちにも身につくよう心がけているそうです。


保護者のためのサポートも充実

●毎日の園の様子がよくわかる
毎日、幼稚園での子どもの様子を先生たちが写真に撮ります。それを頻繁にSNSにアップしており、
保護者は子どもがどんな風に幼稚園生活を送っているのか見られるようになっています。

●当たり前のようで意外に難しい、衛生面への配慮

クッキングの前には石けんでしっかりと手を洗うことを指導する。調理のテーブルにはビニールシートを巻く。先生はビニール手袋を使用する。 一見当たり前のようですが、こうした衛生面での配慮がきちんとされているからこそ、子どもたちを安心して幼稚園に送り出すことができます。

●専門スタッフによる適切な助言がもらえる
「viv’s schoolhouse」には、3ヶ月ごとに先生とのミーティングがあります。
英語や中国語など、学習のポイントが細かくチェックリストで記されていて、何が得意で何が苦手なのかを分かりやすく説明してくれます。
また、専門スタッフがいるのも、ここの幼稚園の強み。
児童教育に長く関わってきたドクターやセラピストが学習面や発達面での相談に乗ってくれ、サポートしてくれるのです。

そこで「うちの子は落ち着いてじっと座っていないことも多いのですが、そういう子に対してこちらではどのようにアプローチされていますか」と溝端さん。
これに対して「今何をしているのか、どうするべきときなのか、そのときそのときで繰り返し根気強く伝えています。毎日のアクティビティをルーティン化することで、子どもが見通しをつけやすくなります。これは安心感につながり、次第に落ち着いて取り組めるようになっていきますよ」とヴィヴィアン先生が即答してくれました。


自分の体の動きを自分でマネジメントできるように

●外遊びが少ないのではと心配していませんか?


「viv’s schoolhouse」では運動スキルも大事にしています。
室内にはクライミングウォールと、簡単な室内プレイグラウンドがあります。床や壁が柔らかくなっており安全面でも安心です。
さらに屋外にはプレイグラウンドとプールが。
屋外プレイグラウンドの隅には、シンプルだけど自分たちで植えた果物や野菜のプランターも並んでいます。
「太陽を浴びて遊ぶことは子どもたちにとってとても大切なことだと思っています。1日のうちに外で遊ぶ時間をとるようにしています」とヴィヴィアン先生。
近くにある教会のチャイムが鳴り響く中、子どもたちは元気に遊びます。

●オプショナルのスポーツアクティビティも充実
サッカー、テニス、ホッケー、スイミングなど、オプショナルでスポーツアクティビティのレッスンを受けることも可能。経験豊富なコーチから本格的なレッスンを受けることが出来ます。


最後に

「大人になると習慣などを変えるのは難しいけど、子どもは正しいことを丁寧に教えていくと真っ直ぐ育っていきます。私はそれぞれの子どもたちが持っている、まっさらな可能性や能力を広げていきたいと思っているんです。」と意気込むヴィヴィアン先生。

「viv’s schoolhouse」の随所に、ヴィヴィアン先生のその気持ちを見ることができました。丁寧にゆっくり、しっかり手をかけて子どもたちの個性を育んでいきたい。

そんな想いを持って子どもと接するヴィヴィアン先生は、どこに行っても、何をしても、いつも子どもたちに取り囲まれていました。

<費用 ※すべて月額。詳細は要問い合わせ>
プレイグループ・N1 $1,600(1日保育)、$1,300(半日保育)
N2 $1,500(1日保育)、$1,200(半日保育)
K1・K2 $1,400(1日保育)、$1,100(半日保育)

<受賞歴>
・Best In Bilingual Immersion Programme 2018
・Best Experiential Learning Programme 2017/2018

<viv’s schoolhouse>
詳細はこちら
電話:6909-1311
住所:12 Queen St. #04-01,(S)188553
ウェブサイト:www.vivschoolhouse.com
メール:contact@vivschoolhouse.com

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