編集部ブログ マンゴ編集部

image
2020月3月3日(火)

数々の受賞歴を誇る日本人ソムリエ川合大介氏に聞くJapan Wineの魅力

3月2日から31日まで行われているJapan Premium Wine Fair
現在世界で注目を集めている日本ワインの中から厳選の5銘柄をシンガポールでお値打ちで飲めるというもの(フェア詳細はこちらから)。

そんな日本ワインの魅力を、人気のバー、La Terre の共同創設者であり、ソムリエとして
さまざまな受賞歴を持つ川合大介氏に日本ワインの現在とその魅力についてお聞きしました。


wine 好きにも勝負を挑める実力に

これまで日本でのぶどう栽培は食用が中心で、ワイン用の栽培は1%以下でした。食用ぶどうで造ったワインで、真のワイン好きをうならせることは不可能と言えるでしょう。良いワインを生み出すには、ワイン用のぶどう栽培が不可欠。しかし、当時はぶどう農家から原料を仕入れていたため、食用からワイン用にぶどうを植え替えるよう依頼することなどとてもできませんでした。こうしたことが、日本ワインが世界の土俵に立つことを困難にしていました。
それが、ここ 20 年ほどの間にワイン用ぶどう品種の栽培が増えてきました。原材料の調達をぶどう農家に頼るのではなく、自社で農園を持ち、栽培から手掛けるワイナリーが増えたのがその理由です。
それに伴い、良いワインも出てくるようになりました。全体としては、まだ高いレベルにはありませんが、トップクラスのワインが世界で戦えるだけの実力をつけてきています。

ワイン用ぶどう栽培に向かない日本

日本産ワインが世界で戦える実力をつけたのには、モノづくりに対する日本人の精神性が反映されています。というのは、日本がワイン用ぶどうの栽培に適しているわけではないからです。
気温だけでみると、日本全国でぶどうを栽培することが可能です。しかし、日本は降雨量が多いため、どうしても水っぽくなりがち。名だたるワインの産地のような凝縮感をぶどうに持たせるのが困難なのです。また湿度が高いということは、病気になりやすく、栽培に手間がかかるのです。
ワイン用ぶどうの栽培家がどうしたか。栽培量を減らす決断をしました。収穫が多いほうが当然出荷量も増えます。しかし、量よりも質をとり、ぶどうにコクを与えることに成功しました。また、栽培の努力によって、病気をも克服しました。
現在、おいしい日本ワインが飲めるのは、こうした数々の努力があってこそ。そんな JapanQuality の結集とも言える日本ワインを世界に発信していきたいと考えています。

先入観を捨ててワインを味わいましょう。

それでもまだ日本産ワインに懐疑的な方もいるでしょう。ワイン好きの人ほど、「がっかりするのは嫌」と敬遠する気持ちもわかります。しかし、先入観を捨てて目の前の液体と向き合ってください。そうすれば必ず日本ワインの良さをわかっていただけると信じています。
特に、今回の Japan Wine Fair で扱うワインはどれも素晴らしく、世界の有名ワインと比べても遜色ないものばかりです。また、コンペティションで賞をもらうような良いワインでも、流通量が少なければなかなか海外では飲む機会に恵まれません。さらに、輸送コストも加わり、海外ではどうしても価格が高くなりがちです。
しかし、今回はフェアということでお得な値段で味わうことができます。この機会を逃さず、ぜひ参加店舗に足を運んで、日本が誇る絶品ワインをご賞味ください。そして、周りのワイン好きの人たちに日本ワインを勧めていただけたらうれしいですね。

■プロフィール
1977 年新潟県柏崎市出身。高校を卒業後上京して働いた帝国ホテルで、料理やワインのサーブからホスピタリティマネジメントを学んだことが、現在の川合氏の礎になっている。
2010 年来星、3 つ星フレンチレストラン Les Amis のチーフソムリエに就任。同店のワインサービスやブランド向上に貢献。2015 年、La Terre をスタート。
■主な受賞歴
Best Sommelier of the year 2017
  (World Gourmet Summit Awards of Excellence Singapore)
Best Bar Manager of the year 2018
 (World Gourmet Summit Awards of Excellence Singapore)
Best Sommelier of the year 2019 (World Gourmet Awards Singapore)
Asia Best Sommelier Competition in French Wines by SOPEXA (2017)
Singaporeʼ s Best Sommelier for California Wines(2018)
など多数
マンゴ編集部
誌面制作でのこぼれ話や、誌面未公開情報、編集部が独自に入手したお得情報などを更新します!皆さんのシンガポール生活の心強い味方であり、毎日のささやかな楽しみになることを願って。Thank you ah~!!
この記事を書いた人
Japana Premium Wine Fair 特別インタビュー