子どもたちが通うインド系インターナショナルスクールのランチ事情をレポートします。インド系インターの食堂は、家庭では出会えない多文化体験の場です。
一方で、親の目線からは「毎日カレー?」「辛さは大丈夫?」「お弁当でも浮かない?」など、気になるポイントも多いのではないでしょうか。宗教的な配慮や食事のマナーなどは、インド系インターだからこそ、事前に知っておきたいテーマですね。
ランチタイムは、食事を通した文化の違いを最も感じられる場の一つです。食堂での時間は、授業とは少し違う角度から子どもたちの視野を広げ、他文化への理解を自然に育ててくれます。
インド系インターナショナルスクールのランチ事情をレポート!

子どもたちの通うインド系インターナショナルスクールの食堂は、スタッフが好きなものを盛りつけてくれるビュッフェスタイル。メニューの約6割がインド料理ですが、中華、パスタ、サンドイッチ、ピザなど多国籍なラインナップが並び、初めて訪れる方は選択肢の豊富さに驚かれます。
ロティやパラータは中央の鉄板で焼かれ、熱々のまま提供。ベジタリアンとノンベジタリアンのメニューがあり、クリア板越しに「これはベジ?」と生徒とスタッフが自然にやり取りする様子も見られます。
食堂は半屋外で開放的。学年ごとに時間差で利用し、支払いはIDカードでのキャッシュレス方式。ホーカーと学校食堂の良いところを合わせたような、快適で効率的な空間です。
インド系インターのランチで気になる3つのポイント|辛い?油っこい?栄養は?
① インド料理=辛いは本当?
子どもたちの学校のランチは辛さ控えめ。唐辛子の強い辛味はほとんどなく、スパイスもレストランよりマイルドだと感じます。野菜炒め、豆のスープ、チキン煮込み、チャーハン、焼きそばなど、家庭料理のような優しい味付けが中心です。
② 油っこくて味が濃い?
「インド料理・中華料理=油多めの」イメージがありますが、子どもたちの学校は健康キャンペーンで揚げ物を廃止。 外食に比べるとかなり油控えめで、胃もたれしやすい私でも問題なく食べられます。
塩分はメニュー次第というのが正直なところ。 特に中華系の野菜炒めは驚くほど薄味なのに、しっかり味のメニューもあり、基準は謎。ただ、総じて“重すぎない”構成だと思います。
③ 栄養バランスは安心?
インド系インターは、ベジタリアン文化の影響で豆・野菜料理が豊富。栄養バランスが取りやすい環境ですが、バイキング方式なので「お肉と野菜はひとつずつ選ぼうね」など家庭内のルールは必要でしょう。
インド系インターで知っておきたい|宗教・マナー・食べ方・お弁当事情

宗教的なルールは“厳しい”とイメージされがちですが、学校ではとても柔軟。 インド系といえども、多くの宗教的なバックグラウンドを持つ生徒が集まるからです。ヒンドゥー教で避ける牛肉もあれば、チキンや魚も並んでいて、基本は「自分に合うものを選ぶ」スタイルです。
食べ方も自由。 インド料理は手で食べるのが一般的ですが、食堂ではスプーン・フォーク・箸で食事をする子がほとんど。 (個人的には、インド本場の“手食”が洗練されていていつか習いたいと思うほどですが、学校では滅多に見ません。) サービングはスタッフが行いますし、近くに手洗い場もあるので衛生面も安心。
日本スタイルのお弁当だと浮いてしまうかもしれない、という不安もあるかもしれませんが、インド系の子どもでもお弁当持参が多く、ビリヤニ(インド式炊き込みご飯)だけ、カップ麺だけなど自由なスタイル。
他の子におかずを分ける場合だけ、家庭ごとの食文化の違いに配慮が必要ですが、その他は生徒それぞれのスタイルです。
我が家の子どもたちの体験例|食堂は子どもの世界が広がる場所

食に関してはかなり保守的な我が家の子ども達ですが、友達のおすすめメニューを分けてもらったことが、扉を大きく開きました。 特にチーズロティとチーズパラタは大のお気に入り。今では食堂の利用が楽しみで、週一回はお弁当を持たせない”食堂利用デー”を設けています。
インド系インターナショナルスクールだからといって、特別な心配は不要。衛生面も安心で、メニューも多彩。宗教的・文化的な違いも”選べるシステム”になっていることで個人の選択が尊重されます。日本式のお弁当が浮く心配もありません。
インドよりのメニューが多めという、日本とは大きく違う食環境だからこそ、文化的な違いを直接的に感じる貴重な機会になっていると感じます。 自分にとって当たり前の和食があるように、友達にとって当たり前の味がある。 その実感が、異文化へのリスペクトを自然に育てています。 「友達が食べているものに興味を持つ」「一口もらってみる」―― そんな小さな体験が、関係を深め、世界を広げる小さな一歩になっています。
この記事を書いた人
清水泰子(しみずやすこ)
シンガポール在住、3児の母。不登校の後、オーストラリア高校留学。大手日系・外資系企業を経て、現在はインターナショナル校勤務。









