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眞方アナの教えて!シンガポール vol.9 前編

2020年、14日間の母子隔離生活 Q&A 前編

2020年も残りわずか。皆さんにとって2020年はどんな年になりましたか?

世界中の多くの方がコロナの影響を受けた1年だったと思います

わたしにとっては夫のシンガポールへの転勤がきまり、

コロナ禍に母子二人きりで東京から海外に引っ越しをすることになった激動の年でした。

夫が日本に一時帰国できなかったので一人で引越しや不動産の対応などをし、やっとの思いでシンガポールに到着すると、待っていたのは夫・・・ではなく、2歳の息子とシンガポール政府指定の隔離施設で14日間の滞在でした。

最近、InstagramなどS N Sでシンガポールに入国を控えている方から隔離施設での生活について質問を受ける機会が増えたので、今回はQ&A方式で隔離生活について詳しくブログにまとめることにしました。

これから隔離施設での滞在を控えている方々などの少しでも参考になれば嬉しいです。

 

Q.出国からシンガポール入国まで

A.日本を出発したのは2020年9月4日。利用客は少なく飛行機の中はガラガラで貸し切り状態でした。

ンガポールに向かう機内で映画を楽しむ息子

元々予約した時は朝出発だったはずの便が夕方出発に変わってしまい、到着したのは既に深夜0時くらい(9月はA N AもJ A Lも1日1便夕方出発のみの運行)でした。

真夜中でも入国審査のレーンは混雑していた

最終的に隔離施設となるホテルに着いて解放されたのは午前3時前くらいだったと思います。正直2歳の子連れには過酷でした。空港内でカートが使えない場所があり荷物が多かったので運良く息子が起きて自分の足で歩いてくれていたことに救われました。小さい子どもがいると手荷物がどうしても多くなりますが、極力機内に持ち込む手荷物は最小限にしておくことをお勧めします。(どんな荷物を準備して向かったかはココをチェック)

 

Q.空港から隔離施設までの交通アクセスは?いつ滞在する隔離施設のホテルが分かる?

A.まず空港で入国審査を終えたら丸いシールを配布され服の上の見えるところに貼るように指示されます。預けていた大荷物を受け取ると黄色いシールを貼った日本人グループでまとめられ、バスを待つことになりました。10人くらいだったと思います。バスに行先表示はされておらず、乗車しても空港からどこに向かうかなんて誰も教えてくれませんでした。

空港からホテルまで利用したリムジンバス

行き先を告げられないまま真っ暗闇の街をバスが走る、ミステリーツアーにでも参加しているような気分で、心臓はバクバクでした。ホテルの裏口にバスが止まり、隔離者の専用入り口からバスの乗員全員がホテル内に通されることとなりました。その後オリエンテーションが始まり、食事についてアレルギーがあるかなどの聞き取りを受けた後ようやく部屋に辿りつくことができました。(詳しくはココをチェック)

Q.隔離施設、どこになるかは運試し!? 

A.2週間を過ごす隔離施設がどこになるかというのは本当に運任せのようなもので、大体この時期に隔離施設となっているのは4つ星〜5つ星ホテルと言われていましたが、中には自分で開閉できるような窓もない、または20平米くらいの小さな部屋になる人もいました。一方で、見晴らしが素晴らしい大きな窓の超豪華なホテルの部屋に泊まれる人もいます。

私が泊まったところは5つ星ホテルと言われているところで部屋の広さは90平米ほどあり窓やベランダもあって見た目は綺麗な部屋でした。この時には様々なアクシデントがこの部屋で起こることは想像もしていませんでした・・・。

Q.隔離中の生活で求められたこと

A.隔離施設に到着するとすぐ、位置情報を監視できる政府指定のアプリHomerをダウンロードするように求められ、Homerを起動させっぱなしにしておくことが義務付けられていました。1日3回、セルフィーで写真撮影し、さらには体温や体調についてのアンケートに答えて政府にレポート提出するというもの。 Homerとは別に毎日シンガポール政府から通信アプリ「WhatsApp」や電話に着信があり、毎回F I Nナンバー、ビザの種類、滞在するホテルの名前と部屋番号、体調、入国日、同居者の人数などを答えさせられました。電話口の声は毎回違っていて何か相談事をしても基本的に次の日には情報の引き継ぎや共有がされておらず、一から説明することが求められました。

 

14日間の隔離が終了した途端、アプリはこの表示に変わる

Q.隔離中に起きたアクシデントとは

A.滞在1日目の夜。そろそろ寝ようとしたところ、突然息子が一言。「ママ。アリさんいるよ!」ギャー・・・気付けばベッドにアリが大量発生。さらに、どこから侵入してくるのかわからないけれど、部屋の異なる場所でミミズのような虫が毎日のように出現。洗濯や洗いものをしたくても急に排水ができなくなる時があったり・・・と色々アクシデントがありました。2歳の息子と2人でアリ退治しましたが、フロントに相談しても隔離中は外の世界の人との接触ができないためアリの駆除をお願いすることができず、ホテルから駆除のために用意された歯ブラシと掃除機を使ってセルフ駆除することに。一匹残らず駆除するということはできず次の日もまた現れたので、ホテルのスタッフにお願いして部屋を替えてもらうことにしました。 (⇨アリとの格闘に関する詳しい内容はココをチェック)

 

 

Q.隔離中大変だったのは

 A.洗濯食事。基本的に隔離中は人との接触ができません。部屋に何かを持ってきてもらうことはできるけど自分の部屋から使い済みのシーツやタオル、ゴミ以外を渡すことができませんでした。当然洗濯を外部に頼むこともNGだったので(ホテルによっては出せたところもあるようです)、洗濯物は全て部屋で手洗い&部屋干し。レンジも貸し出し中で一度も使えませんでした。(日本から持参して良かった洗濯アイテムについて詳しくはココをチェック)

 

次に食事について。和食は出ません。朝は毎日パンとヨーグルト、果物だったので息子も食べてくれましたが、昼や夜はお肉か魚の切り身がご飯の上に乗っているようなものが多く、ほとんど食べませんでした。荷物は多くなるけれど、日本からフリーズドライの雑炊や味噌汁、レトルトなどを多めに用意していて本当によかったです。レトルトは温めが必要ですが、例え電子レンジがなくても部屋の“あるもの”でレトルトは温められます。

詳しい内容はココをチェックしてみてください。

デリバリーを頼むことはできたので夫に外で買ってきてもらったりスマホからfoodpandagrabなどにデリバリーを頼んだりすることはできました。隔離中特に野菜不足になりがちだったので、持参したフリーズドライやデリバリーで補えたのは非常にありがたかったです。(食事に関する内容はココにも記載しています)

朝食はいつもこのラインナップ

 

昼食の例

夕飯の例

 

後編では

母子の隔離で最大の難関だったPCR検査とは?隔離中の滞在費用ってぶっちゃけどれくらい?それって誰が負担するの?隔離中に必要だと感じた意外なものは?などまとめました。

ぜひ後編もご覧ください。

 

 

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