編集部ブログ インタビュー マンゴ編集部

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2018月12月5日(水)

話題映画『寝ても覚めても』の役作りや、撮影秘話、シンガポールの印象などを語る!

シンガポール国際映画際のために来星されていた、俳優・東出昌大さんに特別インタビュー。『カンヌ国際映画祭』の「コンペティション部門」に選出されたことでも話題となった映画『寝ても覚めても』の裏話や撮影秘話、シンガポールの印象などをお話いただきました。読者の皆さんへのプレゼントもあるので、最後までお見逃しなく!




(編集部)
ではさっそくですが、お話を伺わせてくださいね。『寝ても覚めても』の撮影のなかで印象的だったエピソードや裏話などはありますか?

(東出さん)
ラストシーンの撮影がとても印象的でした。と言うのも、ネタバレになってしまうのですが、監督に初めて「カメラを見てください」と言われたんです。最終的に、二人がカメラを見ているところで絵が終わって映画が終わるのですが、それが非常に「映画的だな」と。いつも芝居の邪魔にならないところにカメラを置く監督だったので、その演出はなぜなんだろうと思っていたのですが、これから撮影するのにそんなことをお聞きするわけにもいかないですし、とりあえずやってみようと思ってその演出に従いました。その後、作品が完成したあとに「あのときは、なんで映画的ともとれる演出を初めてなさったんですか?」と聞いたんです。そしたら「最後の最後に、あの二人の顔をお客さん(観客)に見せたかったんです」と答えてくださって。なんだか、日常を切り取るようなんだけれど誰も真似できないというか。濱口監督が、映画という学問における巨人なんだなということをつくづく感じさせられた出来事でしたね。


(編集部)
今回の一人二役を演じられて、スイッチの切替や難しさは感じられましたか?

(東出さん)
そうですね、うーん。僕は勝手に「濱口メソッド」って呼んでいるんですけど(笑)、何十回も、シーンによっては百何十回も本読みをするんですよ。ニュアンスを抜いて、ずっと本読みをすることでセリフを完全に身体に馴染ませたあと、本番の一回だけ感情を入れて読む、という演出方法なんですが、僕はそれが初めてだったので、現場の居住まいや流れなどが何よりも大きな衝撃でした。ニュアンスを入れちゃだめ、って言うのは例えば、怒るセリフがあるとしますよね。そのトーンだったりテンポを作っちゃって、現場でそれをすることによって作為が芽生えて、演じるという「前提」が生まれてしまう。でも、そうじゃなく演じる(ニュアンスを入れてはいけないということ)、っていうのは「セリフはナマモノだ」と考えておられる監督の演技論ゆえだと思ったんです。今回、麦と亮平の二役を演じさせていただきましたが、演じ分けというのはやはり作為をどうしても生んでしまうので、奇しくも同じ監督、同じスタッフ、同じ共演者のもと、同時期に別の作品で現場に入っていた感覚に近かったように思います。

(編集部)
今後やってみたい役どころなどはありますか?たとえば、一人三役などの役柄があったとしたらいかがですか?

(東出さん)
いや~脚本次第ですよね~!(笑)でも、今って魅力的な脚本があって、素敵な監督さんがたくさんいらっしゃいますよね。ご一緒したい方を挙げだしたらキリがないし、日本映画に対してもちろん誇りは持っているのですが、香港や台湾、韓国映画が好きなんです。素晴らしい監督さんや魅力的な文化背景に興味があります。アジア圏で共に戦いながら、お互いのナショナリズムを尊重しあって、独立独歩でやっていくというアジア圏ならではの仕事のしかたがいいなと思うので、漠然とではありますがアジア圏で仕事をやっていきたいなとは思いますね。

(編集部)
なるほど~。ちなみに、アジア圏というお話が出ましたが学んでみたい言語などはあります?

(東出さん)
いや~、ははは(笑)でも日本語には自信があります!(笑)

(編集部)
でも、、、東出さん、本当に日本語がおきれい(拍手)!(編集部、素直に本気で褒める)

・・・ちょっと間があいて・・・

(東出さん)
みなさんシンガポールにお住まいなんですか?

(編集部)
はい!住んでます(笑)。日本人は3万人住んでますよ~。

(東出さん)
ははは!そうなんだ(笑)

(編集部)
シンガポールのお話を逆に振って頂いたので、シンガポールにちなんだ質問をさせてください!今回が初めての来星ですよね?なにかシンガポールフードを召し上がりましたか?

(東出さん)
はは!ベタだな~!(笑)

(編集部)
そうなんです、やっぱり定番の質問はしておきたいです(笑)

(東出さん)
えっとね~、ペーパーチキンと、チリクラブ!あと、インド系のかたが多いって聞いていたので、今朝はインドカレーも頂きました。

(編集部)
なるほど!わりとガッツリ系ですね!お食事ですでに多国籍なものを召し上がっていますね~!実際のところ、シンガポールの街にはもう出られましたか?

(東出さん)
今日で2日目なのですが、今日はマーライオン行ってきました!(笑)あとは植物園も行きましたよ。

(編集部)
おお~!比較的ゆったりお過ごしの時間があるようでなによりです。街に出てみていかがですか?多国籍感、感じます?

(東出さん)
多国籍感と、あと、いままで訪れた東南アジアのなかでも群を抜いて経済大国だなと感じるし、近代的な建物も多くて、本当に栄えているなという印象を強く受けました。とにかく住みやすそうだな、っていう感じもありますよね。でも、物価がとても高そう!日本より高いですか?

(編集部)
物価は確かに高いですね。実は私たち、日本人向けフリーマガジン「マンゴスティン倶楽部」のほかに、海外の方向けに日本の魅力を発信する媒体「WAttention」というものも発行しているのですが、東出さんが海外のかたにおすすめしたい日本のエリアや景色って、どういうところでしょう?

(東出さん)
うーん、どこだろう?今や日本中どこを歩いていても海外観光客の方ばかりいらっしゃるからな~(笑)。もうすでに紹介され尽くしているようにも思うんですけど、でも、高知県かな!僕、埼玉県出身で高知県にゆかりは無いんですが(笑)、仕事でたびたび行くことがあって。何食べても美味しいのと、人が明るくていいですよね。海流の関係からか外洋から来るひとたちにすごく心を開いてくださるので、だから高知はいいな~と思う。まあ、日本中どこいっても吉野家とか松屋があるから、安くて美味しいものには事欠かないと思うので、気軽に日本に来ていただければと思います(笑)




[インタビューを終えて]
東出さんが放つ一言ひとことが丁寧で、聡明で、監督や映画への尊敬や愛情を感じずにはいられないインタビューでした。ジュエリーの勉強もされていた東出さんは、ご友人の結婚指輪などを今でも製作されることがあるのだとか(素敵な指輪なんだろうなあ♡)。俳優でもあり職人でもある東出さんだからこそ、表現者としての幅が広がるのだろうなと感じました。
インタビュー前に館内の空調が寒すぎるという話題になり、寒くないですか?と尋ねると「寒いですよね」と、エアコンの設定が変更できるか気遣ってくださったり、取材後、テーブルがない場所でしゃがみながら気さくにサインに応じてくださった東出さんのジェントルさを一生忘れません!(編集部おまつ)

しゃがんでサインを書く東出さん


編集部と東出さん。見惚れるほどのスタイルの良さ伝わりますか??

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当選発表:
12月21日(土)
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【インタビュー】俳優・東出昌大がシンガポールに初来星!